不登校で勉強についていけない…を乗り越えた我が家の方法|通信講座で中学1年生からやり直した実話

記事ID:1561 勉強についていけないを乗り越えた方法 アイキャッチ(caseE版) 不登校の悩みと向き合い方

「不登校の子どもが勉強についていけない…」「このままで高校に行けるのだろうか…」

もしあなたが今そう悩んでいるなら、この記事を最後まで読んでいただきたいです。なぜなら、私も全く同じ不安を抱えて何度も眠れない夜を過ごしてきたからです。

息子は中学受験で難関校に合格し、周囲から「頭がいい子」と言われていました。それが不登校を経て、テストで10点台を取って帰ってくるようになるとは、当時の私には想像もできませんでした。

この記事では、不登校で勉強についていけなくなった息子が、通信講座をきっかけに少しずつ変わっていった実話をお伝えします。シングルマザーの私が何を考え、どう行動したのか――同じ悩みを抱える親御さんの参考になれば幸いです。

不登校で勉強についていけなくなった息子のこと

息子は小学生の頃、某大手塾の上位クラスに在籍していました。中学受験では難関私立中学校に合格し、「人生で一番嬉しい日だな」と何度も繰り返していたほど。クラスでも計算が一番早いと得意げにしていて、友達からも「お前、頭いいもんなー」と言われるような子でした。

ところが私立中学校に入学してわずか1週間で起立性調節障害が再発。学校に通えない日が増え、授業についていけなくなり、勉強はどんどん遅れていきました。

授業中は寝てしまう。課題は出せない。提出物の締め切りを守れない。先生からの指導は日に日に厳しくなり、親子ともに追い詰められていきました。結局、息子は中学1年生の終わりに退学を選び、地元の公立中学校に転校することになります。

しかし転校しても状況はすぐには変わりませんでした。2日通っただけで不登校に。1学期の間、息子はほとんど学校に行けませんでした。

2学期からは週に2日ほど通えるようになりましたが、中学1年生から勉強がストップしている息子にとって、授業を聞いても何を言っているのか分からない状態。公立中学校でも成績は最下位に近く、英語は10点台、得意だったはずの数学でさえ平均点を下回るようになっていました。

あんなに賢かった息子が、テストで10点台を取って帰ってくる。小学校の時は「頭がいい子」と言われていた息子が、今は塾の入塾試験にも受からない。その現実を突きつけられるたびに、息が詰まるような思いでした。

勉強についていけない子に親ができることは限られていた

同じ経験をされている方に伝えたいことがあります。

「勉強についていけない」と分かっていても、親にできることは驚くほど少ないということです。

私は最初、私立中学校にいた頃と同じ感覚で息子に勉強を強要していました。「この課題をやりなさい」「テスト範囲はここだよ」と、スケジュールを立てて管理しようとした。でもそれは完全に逆効果でした。

反抗期の真っ只中だった息子は、「人にばかり指示するけど、自分はちゃんとした私ができているのか」と言い返してくる。部屋のドアを物で塞いで開かないようにする。勉強のことを口にするたびに親子関係は悪化していきました。

高校受験に向けて塾に通わせようともしました。息子も中学受験の時のように集団塾でワイワイ学びたいと希望していたのですが、入塾試験を受けても英語が壊滅的で不合格。複数の塾を受けましたが結果は同じでした。入塾試験に落ちた時の話は別の記事で詳しく書いています。

塾にも入れない。独学しようと本屋に行っても、何から手をつければいいか分からない。学校の授業を聞いても理解できない。息子の「勉強についていけない」という壁は、私が思っていた以上に高く分厚いものでした。

ここで気づいたのです。私が「勉強しろ」と言えば言うほど、息子は勉強から遠ざかっていくということに。「勉強しろ」が逆効果になる理由は別の記事でも書きましたが、当時の私はまさにその悪循環の中にいました。

もう口出しはやめたほうがいいのかもしれない。息子の人生は息子が決めるもの。本人がやる気になった時にサポートできる準備をしておこう――そう少しずつ考え方が変わっていくまでに、かなりの時間がかかりました。

通信講座との出会いが転機になった

中学3年生になっても、息子の学習時間はほぼゼロのままでした。それでも息子は全日制高校への進学を希望していました。前に通っていた私立中学校で過ごしたような、友達との時間をもう一度取り戻したいという思いがあったのだと思います。

塾には通えない。独学も続かない。起立性調節障害があるから夜遅くなる塾は生活リズムを崩してしまう。どうすればいいのか途方に暮れていた時、ふと「オンラインで学べないだろうか」と思い立ちました。

調べてみると、高校受験向けの教材がたくさんあることを知りました。しかもAIを使って苦手な範囲を自動で分析し、個別にカバーしてくれる仕組みがある。中学1年生の内容まで遡って復習できる教材もありました。

学校や塾のように大勢に向けた授業ではなく、息子の理解度に合わせてAIが学習内容を調整してくれる。これなら勉強についていけない状態からでもやり直せるかもしれない。そう思った時、久しぶりに気持ちが前向きになりました。

シングルマザーの私にとって、費用面も重要でした。いくつかの学習サービスを比較した結果、タブレット中心で学べて月額も抑えられる進研ゼミを選びました。Z会は最初の1ページで手が止まった。向いていなかった。進研ゼミを選んだ理由塾に行けない場合の勉強法の比較は、それぞれ別の記事にまとめています。

最初の1週間は英語には一切手をつけなかった。数学ばかりやっていた。でもタブレットを毎日開いた。それだけで十分だったと今は思う。

「勉強についていけない」という状態から抜け出すには、難しいところから攻めることよりも、「できる」という感覚を取り戻すことが先だった。好きな数学で少しずつ手応えをつかんでいく。それが積み重なって、やがて苦手な英語にも向かえるようになっていった。

勉強についていけなかった息子がどう変わったか

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みっこ「勉強についていけなかった」の話、聞いてもらえる?

正直に言うと、通信講座を始めたからといって、息子が突然勉強に目覚めたわけではありません。

やる日もあれば、全くやらない日もありました。友達との予定を優先して、タブレットに触らない日が何日も続くこともありました。

でも以前と決定的に違ったのは、「自分から」タブレットを開くようになったことです。

息子は中学受験で3年間必死に勉強した経験がありました。「本気でやる気になって集中して勉強すれば、良い高校に行ける」という自信が、どこかにまだ残っていたのだと思います。学習サービスの数学や理科に取り組むと、中学受験の時に覚えた知識が眠っていたかのように蘇ってきたようでした。

「これ、昔やったことある」「なんか思い出してきた」

そんな言葉が息子の口から出るようになりました。中学受験は結果的に辛い経験になりましたが、あの3年間で積み上げた基礎は無駄にはなっていなかった。それを知った時、少しだけ救われた気持ちになりました。

AIが苦手な範囲を自動で出題してくれるので、「どこから手をつければいいか分からない」という問題も解消されました。勉強についていけない最大の原因は「どこが分からないのか分からない」ことだったのだと、教材を通じて気づきました。

中学3年生の4月に自宅学習を始めてから約1年。息子は志望していた全日制高校に合格しました。偏差値の高い学校ではありませんが、息子が自分で「ここに行きたい」と選んだ学校です。

高校1年生になった今、息子は友達と一緒に帰宅し、自分から課題を提出するようになりました。一切課題を出さなかった中学時代が嘘のようです。

私の場合——息子が自分からタブレットを開いた日、嬉しくて仕事の手を止めてしまいました。「口出ししない」と決めてからが一番しんどかったけど、待った甲斐があったんだなぁと思えた瞬間でした。

「口を出さない」と決めた私の葛藤

ここまで読んで「通信講座を始めたらうまくいった」という話に聞こえるかもしれません。でも、その裏で私がどれだけハラハラしていたか、正直に書かせてください。

学習サービスを始めた中学3年生の時、私は勉強について一切口出ししないと決めていました。でも内心は不安でたまりませんでした。あんなに勉強しない子が、本当に教材だけで自ら勉強するのか。タブレットを開いているように見えて、動画を見ているだけなんじゃないか。そんな疑いが頭をよぎることもありました。

同じような経験をされている親御さんなら、この気持ちが分かっていただけるのではないでしょうか。「見守る」と「放置する」の境界線は、本当に曖昧で不安なものです。

本人に任せると決めた以上は自己責任。でも全日制高校に行きたいという夢を掴んでほしい。その二つの思いに挟まれて、私は何度も葛藤しました。

友達が通っている大手塾の話を耳にするたびに、「うちもやっぱり塾に…」という考えが頭をもたげました。ママ友に「うちは受験はのんびりいこうと思っているの」と誤魔化していた自分が情けなくもありました。

でも口出しを我慢し続けたことで、少しずつ変化が起きました。私がガミガミ言わなくなったことで、息子の反抗期は落ち着いていきました。部屋に入っただけで怒鳴っていた息子が、「こんな料理作ったけど食べてみて」と持ってきてくれるようになった。趣味の話から会話が増え、気づけば一緒に買い物に行けるほど関係が回復していました。

中学2年生の冬、息子は「2年で反抗期終わったなんて早いでしょ?僕って親孝行じゃない?」と笑いながら言ってきました。あの言葉を聞いた時、ずっと張り詰めていた気持ちがふっとゆるんだのを覚えています。

勉強についていけない焦りと、口を出すと反抗期が悪化する恐怖。この板挟みの中で、「待つ」という選択がどれほど難しかったか。でも振り返ってみれば、あの時に待ったことが一番正しい判断だったと今は思えます。

不登校で勉強についていけないと悩む親御さんへ

不登校で勉強についていけないお子さんを見ていると、焦りや不安で胸がいっぱいになると思います。「このままで大丈夫なのだろうか」「将来どうなるのだろう」と。

私もずっとそう思っていました。でも今、高校1年生になった息子を見ていて感じるのは、「勉強についていけない時期」は一生続くものではないということです。

大切なのは、お子さんが自分から動き出すタイミングを待つこと。そしてその時が来た時に、すぐにサポートできる環境を準備しておくことだと思います。

我が家の場合、それが通信講座でした。塾に通えない、独学も難しいという状況の中で、AIが苦手を分析し、中学1年生の内容から復習できる自宅学習は、勉強についていけない息子にとって最適な選択でした。

もちろんこれが唯一の正解だとは思いません。お子さんの性格や状況によって、合う方法は違うはずです。ただ、「勉強についていけない」ことに押し潰されそうになっている親御さんに知ってほしいのは、遅れた分を取り戻す方法は必ずあるということ。そして、お子さんの中には、本人も忘れかけている「できる力」が眠っているかもしれないということです。

息子は中学受験で培った基礎があったからこそ、自宅学習で復習した時に記憶が蘇りました。お子さんにも、これまでの人生で積み上げてきたものが必ずあるはずです。

焦らなくて大丈夫です。諦めなくて大丈夫です。

不登校で勉強についていけなかった息子が、自分の力で高校に合格した。この経験が、同じ悩みを抱えるどなたかの希望になれば、こんなに嬉しいことはありません。

みっこの本音——ついていけなかった日々を越えて

テスト10点台の通知表を見た時の絶望は、経験した人にしかわからないと思います。でもあの息子が、家庭学習で少しずつ思い出して、「これ昔やったことある」と言い始めた時の安堵感もまた、経験した人にしかわからない。焦らなくて大丈夫、と過去の自分に言ってあげたいなぁ。


この記事のポイント
  • 不登校で勉強についていけなくなった息子のこと
  • 勉強についていけない子に親ができることは限られていた
  • 通信講座との出会いが転機になった
  • 勉強についていけなかった息子がどう変わったか
  • 「口を出さない」と決めた私の葛藤
  • 不登校で勉強についていけないと悩む親御さんへ
同じ悩みを抱える方に、少しでも届きますように。
不登校の悩みと向き合い方
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みっこ
この記事を書いた人

シングルマザーとして、不登校・起立性調節障害・ADHDの息子と歩んできました。中3の4月に始めた通信講座(進研ゼミ)をきっかけに、約1年後に高校合格。同じように悩んでいる親御さんに「あなただけじゃないよ」と伝えたくてこのサイトを作りました。

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