「フリースクールに通わせたい。でも、月4万円は払えない」
シングルマザーで息子の不登校に向き合っていたとき、私が特に苦しかったのはお金の壁でした。
「通信制高校という選択肢もあるよ」「フリースクールに通えば子どもの居場所になる」「通信講座なら自宅で勉強できる」――善意のアドバイスをいただくたびに、頭の中で電卓をはじいて、ため息をついていました。年間100万円のフリースクール。学費200万円超の通信制高校。月8千円の教材。同じ「子どもを守る選択肢」でも、金額のスケールが10倍以上違うのです。
この記事では、不登校の子の親が直面する3つの選択肢——通信講座/フリースクール/通信制高校——の実額を、シングルマザーである私が体験した数字+友人ケース+公式情報をもとに具体的にまとめます。
「子どもの未来のために、家計を最適化したい」と考えている方の参考になれば嬉しいです。
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📖 シングルマザー×不登校シリーズ|おすすめの読み順
- 通信講座・フリースクール・通信制高校 金額比較(本記事)←今ここ
- 高額な塾に通わせなくても高校受験は乗り越えられる
- フリースクールに通えなかった息子の話
- 通信制高校6校徹底比較
- 不登校になった最初の1週間
シングルマザーの私が直面した「お金の壁」
息子が中学3年生で不登校になったとき、私が真っ先に感じたのは「お金が足りない」という現実でした。
当時の我が家の状況を簡単にまとめると——
- シングルマザー家庭(元夫からの援助なし)
- 息子は中学受験で私立中学校に通っていた(年間学費120万円以上)
- 4年間で教育費に合計450万円以上を投じていた
- 息子が不登校になり「もう学校に行けないかも」という状況
- 仕事は続けていたが、貯金は教育費でほぼ底をついていた
そんな状態で「フリースクールに月4万」「通信制高校に年100万」と言われても、現実問題として払えるはずがないのです。けれど、何もしなければ息子の進路は閉ざされてしまう。
そこから私が始めたのが、3つの選択肢を実額ベースで比較する作業でした。今振り返ると、この比較作業が我が家の進路選択を救ってくれました。
通信講座(進研ゼミ/Z会/すらら/天神)の実額
まず学習サービスの実額です。我が家が比較した4社の月額目安をまとめます。
| 講座 | 月額目安 | 年額目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 進研ゼミ中学講座 | 約8,000円 | 約95,000円 | タブレット完結・学校準拠 |
| Z会中学生コース | 約9,000-15,000円 | 約120,000-180,000円 | 難関校狙い・添削あり |
| すらら | 約8,000-10,000円 | 約100,000-120,000円 | 無学年式・出席扱い対応 |
| 天神 | 買い切り型 | 学年別一括(変動) | 月額制なし・USB式 |
我が家が選んだのは進研ゼミ(年94,960円)
我が家は中学3年生の4月から進研ゼミ中学講座のハイブリッドスタイルを始めました。1年間の合計は94,960円。月額にすると約8,000円です。
シングルマザーの家計には、月8,000円という金額が「現実的に続けられる範囲」。これがなにより大きかったです。
Z会も検討しましたが、息子には合わずに30分で挫折しました(体験レビューはこちら)。すららは友達のお母さんが利用していて評判はよかったですが、我が家には進研ゼミの方が合っていました。
通信講座の最大の強み——「コストパフォーマンス」
教材の最大の強みは、月1万円前後で1年間しっかり学べること。フリースクール/通信制高校と比べると桁違いに安い。「お金がないから諦める」ではなく、「自宅で続ける環境を作る」という選択ができます。
フリースクールの実額(通学型/オンライン型)
フリースクールは、不登校の子の「居場所」として全国に増えています。学校に行けない子が、自分のペースで学んだり、同年代の子と交流したりできる場所です。
通学型フリースクールの相場
通学型フリースクールの月額相場は3〜5万円が一般的。年間にすると36〜60万円です。地域や規模、サポート内容によって幅があります。
我が家も通学型フリースクールを真剣に検討した時期がありました。けれど、月4万円という金額は、当時の家計には「払えないわけではないが、払い続けたら貯金が底をつく」レベル。詳しい体験はこちらの本拠地記事に書いた通りです。
オンライン型フリースクールの相場
近年増えているのがオンライン型フリースクール。月額1〜3万円と通学型より安いのが特徴です。年間12〜36万円。
オンライン型なら家から出なくていい+通学費もかからないので、起立性調節障害で朝起きられない子や、人と会うのがしんどい時期の子にも合います。
フリースクールの「お金の壁」
フリースクールは「子どもの居場所」として理想的な選択肢ですが、シングルマザー家庭にとって最大のハードルが料金。月3〜5万円を継続して払い続けられる家庭は、正直そう多くありません。
もしフリースクールを検討するなら、自治体の補助制度/民間の奨学金制度をぜひ確認してください。地域によっては自治体補助で月額の半額以上をカバーできるケースもあります。
通信制高校の実額(N高/鹿島/第一学院など6校)
高校進学を視野に入れた場合の選択肢が通信制高校です。我が家でも真剣に検討しました。
通信制高校6校の年額相場
通信制高校の年額は学校・コースによって大きく違います。代表的な6校の相場を整理しました。
| 校名 | 年額目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| N高等学校 | 約20-100万円 | ネット完結/週5通学コースで変動 |
| 鹿島学園高等学校 | 約30-90万円 | 全国広域/コース選択幅あり |
| 第一学院高等学校 | 約50-120万円 | カフェ風校舎/個別学習プラン |
| ECC学園高等学校 | 約40-100万円 | 語学に強み |
| わせがく高等学校 | 約30-80万円 | 通学頻度を選べる |
| トライ式高等学院 | 約60-150万円 | 個別指導/受験対策あり |
就学支援金で実質負担を減らせる
通信制高校でも、世帯年収によっては就学支援金で年額11.88万円〜39.6万円の補助を受けられます。シングルマザー家庭は対象になりやすいので、しっかりと確認してください。
3年間トータルで考えると、通信制高校は最低でも100万円〜、コースによっては400万円以上の出費。我が家の場合は「3年で200-400万円の出費は、シングルマザーには厳しい」と判断して、結果的に公立全日制を選びました。
通信制高校6校の詳細比較はこちらの記事でターゲット属性別にまとめています。
我が家が選んだ「進研ゼミ+公立中→公立高校」ルート
結論として、我が家が選んだのは「進研ゼミ+公立中学校→公立高校」ルートでした。
具体的な学習費用
- 進研ゼミ中学講座:年94,960円(中学3年生の4月から1年間)
- 公立中学校(転校先):実質ゼロ円(教科書・学用品のみ)
- 公立高校進学:入学金・学費とも安価(就学支援金対象)
この組み合わせで、息子は中学3年生から1年間で公立高校に合格できました。合計教育費:約10万円程度。
もしフリースクール(月4万円×12ヶ月=48万円)+通信制高校3年(200万円〜)を選んでいたら、合計250万円以上。我が家にとっては240万円以上の差になっていた計算です。
なぜそのルートを選んだか(息子の特性+シングルマザーの経済事情)
「進研ゼミ+公立」を選んだ理由は、お金だけではありません。息子の特性とシングルマザーの家計事情、両方が決め手になりました。
息子の特性に合っていた
息子は起立性調節障害+ADHDグレーゾーンの傾向があり、「自分のペースで自宅で学ぶ」のが合っていました。集団生活が大きな負担になるタイプだったので、フリースクールでも疲れてしまった可能性があります。
転校先の公立中学校の吉岡先生が、保健室登校+プリント取りという柔軟な対応をしてくれたことも大きかった。学校との連携が取れていたから、自宅学習だけで進路が閉ざされる不安は減らせました。
シングルマザー家計に合っていた
月4万円のフリースクール、年100万円の通信制高校は、シングルマザーには「払うか、貯金が底をつくか」の二択に追い込まれます。月8千円の進研ゼミなら、生活を圧迫せずに継続できる。家計の余裕が、母親自身の心の余裕にもつながりました。
4年間で400万円が浮いた話
もし最初から「進研ゼミ+公立ルート」を選んでいたら、私たちは4年間で400万円以上を別の使い方ができていたはずです。
振り返ると、中学受験の3年間で塾代300万円以上、私立中学校1年で120万円以上、合計450万円以上を投じてきました。これが「不登校→自宅学習→公立高校」というルートで結果が出たことを考えると、最初からこのルートで考えていれば、その大半が浮いていた計算になります。
もちろん、当時の私には「不登校になる」未来は見えていなかったので、後悔しても仕方ない。けれど、「お金をかければ良い教育になる」という思い込みは、一度疑ってみる価値があります。詳しい家計簿の話はこちらの記事でまとめています。
シングルマザーが教育費で後悔しないための3つの選択基準
我が家の経験から、シングルマザーが教育費で後悔しないための選択基準を3つご紹介します。
①「続けられるか」を最優先で判断する
教育費は短距離走ではなく長距離走です。月額が家計に与える負担を最初に確認してください。「最初の1ヶ月は払えるけど、半年続けたら厳しい」金額は、最終的に途中で打ち切る結果になります。
②「子どもの特性に合うか」を見極める
高い=良いとは限りません。フリースクールが合う子、通信講座が合う子、通信制高校が合う子はそれぞれ違います。体験レッスンや見学を利用して、お子さんの反応を見てから決めてください。
③「自治体支援・補助制度」を事前に確認する
就学支援金、児童扶養手当、自治体独自の不登校支援補助、奨学金など、シングルマザーが使える制度は意外と多いです。役所の子育て支援課・教育委員会に問い合わせるだけでも、選択肢が広がります。
「お金がないから子どもの未来も諦める」――そんなことは絶対にありません。情報を集めて、お子さんに合うルートを一緒に探しましょう。
- 通信講座(月8千円〜1.5万円)/フリースクール(月3〜5万円)/通信制高校(年30〜150万円)の3パターン横断比較
- 我が家が選んだのは「進研ゼミ+公立」ルート(合計約10万円)
- シングルマザーの判断基準:①続けられるか/②子の特性に合うか/③自治体支援を確認
- 4年間で450万円以上を教育費に投じた経験から——「お金をかければ良い教育」という思い込みは一度疑う価値あり
- 就学支援金・児童扶養手当・自治体補助はしっかりと確認


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