「塾の入塾テストに落ちた」——その時の絶望感は、経験した人にしかわかりません。
我が家の息子は、複数の塾の入塾テストに不合格になりました。特に英語は10点台。「うちでは対応できません」と断られた時は、目の前が真っ暗になりました。
でも、塾に入れなかったからこそ出会えた「通信講座」で、息子は逆転合格しました。この記事ではその経緯をお話しします。
入塾テストに落ち続けた理由
息子は中学受験で難関私立中学校に合格するほどの学力がありました。でも、中学1年生から約2年間の不登校で勉強が完全にストップ。中学3年生の時点での学力はこんな状態でした。
- 英語:10点台。be動詞と一般動詞の区別がつかない
- 数学:計算はできるが、関数・図形は全くわからない
- 国語:読解力はあるが、文法・古文は未学習
- 理科・社会:ほぼ白紙
塾の入塾テストは「現在の学力で授業についてこられるか」を測るもの。中学1年生レベルの基礎が抜けている息子には、どの塾のテストも難しすぎたんです。
内申点という「もうひとつの絶望」
入塾テストに受からないだけでなく、内申点の問題も重くのしかかっていました。息子の通信簿には不登校のため「ハイフン(判定不能)」が並び、2学期に少し通えるようになっても1や2がつく程度。難関公立校はオール5が前提で門前払い。それだけならまだしも、最近は私立高校も内申点を評価に使うようになっていると知り、愕然としました。
公立もダメ、私立もダメ、塾にも入れない——三重の絶望でした。息子が社会からはみ出されてしまったような気持ちになり、焦りは限界に達していました。中学受験をさせなければ、公立中学校で普通に内申点を取り、友達と一緒に志望校に進んでいたかもしれない。そう思うと自分を責めずにはいられませんでした。
塾の受付でもらった不合格の紙を3枚、キッチンの引き出しの奥にしまっていた。見るたびに胃が痛くなるのに、なぜか捨てられなかった。あの紙を捨てられたのは、息子が進研ゼミで数学を1時間やれた日の夜だった。
ADHDの特性がある子が入塾テストで不利になりやすい理由
入塾テストは「決められた時間内に、初見の問題を集中して解く」という形式です。これはADHDの特性がある子にとって、実力以上にハードルが高い環境だと感じています。
息子はADHD不注意型のグレーゾーンで、入塾テストでは次のような壁にぶつかりました。
- ケアレスミスの多発──分かっている問題でも符号や単位を見落とす
- 時間配分ができない──1問に過集中してしまい、後半が白紙になる
- 緊張で集中力がさらに低下──慣れない環境では注意力が普段の半分以下に
教育を重視する家庭で育った私は「テストで点が取れないのは勉強不足」と考えていました。しかし息子の特性を理解してからは、テスト形式そのものが息子の実力を正しく測れていないと気づいたのです。
入塾テストに落ちたことは親子ともにショックでしたが、結果的に自宅学習という代替手段に出会えました。自分のペースでじっくり取り組めるタブレット教材では、息子は塾のテストでは見せなかった集中力を発揮し、成績は着実に上がっていきました。入塾テストに落ちたことが、息子に合った学習法を見つけるきっかけになったのです。
「塾に行けない」という現実を受け入れた
集団塾の入塾試験に3つ落ちました。英語は10点台。でも今思えば、点数以上に問題だったのは「知らない子たちの中でテストを受ける」こと自体が、不登校で人の目が怖くなっていた息子にとって拷問だったということ。見られることが恐怖になっていた子に、見られる環境を強いていたのです。だからこそ、誰にも見られずに自分のペースで進められる自宅学習が合っていました。
3つ目の塾にも断られた時、私はようやく受け入れました。「この子には、塾以外の方法が必要だ」と。
でも私は、この時ある発想の転換をしました。
「塾の授業についていく」のではなく、「まず基礎に戻って穴を埋める」方が先ではないか?
通信講座という選択肢
正直、学習サービスと聞いて最初に浮かんだのは、私が中学生の時のような紙のテキストが届くだけの古いイメージでした。しかしネットで調べてみると、AIをフル活用した最先端のタブレット学習に進化していて声が出るほど驚きました。ただ種類が多すぎて、何を基準に選べばいいかさっぱり分からない。息子に聞いても「なんでもいい」と言われ、夜中にスマホで比較サイトを読み漁る日々が続きました。
Z会は息子に合いませんでした(体験レビューはこちら)。最終的に私が進研ゼミを選んだのは、タブレット中心でありながらテキストもついてきて、月約8,000円と大手の中では手頃だったこと。幼稚園の時に息子に取っていた親近感もありました。
そうして色々と比較する中で、特に目を引いたのは、AIによる「さかのぼり学習」機能です。
- 診断テストで現在の学力を測定
- AIが苦手分野を特定
- 中学1年生の内容まで自動で戻って復習
- 理解できたら次のステップへ
「これだ」と思いました。息子に必要なのは、中学3年生の授業ではなく、中学1年生からの総復習。タブレット教材なら、それを自分のペースでできる。
息子の反応
通信講座を提案した時、息子は意外にも前向きでした。
「タブレットでできるなら、やってみる」
塾のように「知らない場所に行く」「知らない先生に教わる」というストレスがない。不登校で外出自体が億劫だった息子にとって、自宅で完結する学習スタイルは大きなメリットでした。
通信講座を始めてからの変化
最初の1ヶ月:基礎固め
英語はbe動詞から、数学は正負の数からやり直し。「こんな簡単なところから?」と思いましたが、実際にやると穴だらけ。基礎に戻ったのは正解でした。
2〜3ヶ月目:手応えを感じ始める
英語の文法が少しずつ繋がってきて、「あ、わかる!」という瞬間が増えた。AIが間違えた問題の類題を繰り返し出してくれるので、自然と定着していきました。
4〜6ヶ月目:受験対策モードへ
基礎が固まってきたタイミングで、受験対策に切り替え。志望校の過去問にも取り組めるレベルになっていました。
7ヶ月目〜:過去問と弱点の仕上げ
過去問を解いては間違えた単元に戻る、の繰り返し。AIが苦手な箇所を何度も出題してくれるので、少しずつ穴が埋まっていくのが目に見えて分かりました。この時期になると、自分からタブレットを開く日が明らかに増えていました。
約1年後:合格
中学3年生の4月に進研ゼミを始めてから約1年。第一志望の私立高校に合格しました。入塾テストにすら受からなかった息子が、です。
息子の中にあった「自信の種火」
勉強への自信をすっかりなくし、「自分は全然勉強ができない子」だと言うようになっていた息子。でも心のどこかでは「本気でやる気になって集中すれば、良い高校に行ける」と思っていました。それは中学受験で無我夢中に頑張り、難関校に合格した成功体験があったから。私からすると失敗だった中学受験でしたが、あの経験は息子の中で確かな自信の種火になっていたのです。進研ゼミで少しずつ「わかる」が増えていく中で、その種火が再び燃え上がるのを感じました。
塾に落ちたからこそ得られたもの
振り返ると、塾に落ちたことは結果的にプラスでした。
- 塾に通っていたら、ついていけず挫折していた可能性が高い
- 進研ゼミだから中学1年生まで戻れた(塾ではそこまでの個別対応は難しい)
- 自分のペースで学べたから、起立性調節障害との両立もできた
- 親が管理しなくて済んだから、親子関係も改善した
- 経済的な負担が激減した(個別塾1時間8,000円→月数千円のタブレット教材)
塾がダメだったからこそ、息子に合った学習方法に出会えたのです。
入塾テストに落ちて落ち込んでいる親御さんへ
塾に入れないと、「もう道がない」と思ってしまいますよね。私もそうでした。
でも、塾だけが勉強の道ではありません。
自宅学習なら、入塾テストもなく、基礎からやり直せて、費用も安い。お子さんに合った方法さえ見つかれば、約1年で逆転することは十分に可能です。
塾に落ちたのは「終わり」ではなく、「別の道の始まり」です。
約1年で高校合格するまでの具体的な学習法はこちらの記事で詳しく書いています。
みっこの本音——入塾テストに落ちた日のこと
3回目の不合格を伝えた時、息子は何も言わなかった。黙って部屋に戻っていった。あの背中を見て「もう塾は無理なんだ」と私の方が先に諦めてしまったのかもしれない。でもその諦めが、家庭学習という別の道につながった。塾に落ちたことを「よかった」とは言えないけど、あの経験がなければ今の息子はいないんだなぁ。
- 集団塾の入塾テストに3回不合格。英語10点台、中学1年生の基礎が抜けた状態
- 塾に入れない=終わりではなく、「別の道の始まり」
- タブレット教材は入塾テストなし。AIが中学1年生まで自動で戻って学び直しを設計してくれる
- 中学3年生の4月から約1年で第一志望の私立高校に合格
- 「見られる恐怖」がある子には塾より自宅完結のタブレット教材が合う


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