不登校の学習の遅れを取り戻す方法|通信講座で追いついた息子の実話

記事ID:1560 不登校の学習の遅れを取り戻す方法 アイキャッチ(caseE版) 不登校の悩みと向き合い方

不登校で学習の遅れはどれくらい広がる?息子のケース

「うちの子、もう手遅れなんじゃないか」

不登校の子どもを持つ親なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。私もそうでした。毎日そればかり考えて、夜も眠れない日が続いていました。

息子は中学受験で難関私立中学校に合格しましたが、入学後わずか1週間で起立性調節障害が再発。学校に通えなくなり、勉強は中学1年生の1学期でほぼストップしました。

その後、私立中学校を退学し公立中学校に転校するも2日で不登校に。中学3年生の4月まで、約2年間のブランクが空いてしまったのです。

特に深刻だったのは英語でした。中学受験では英語を勉強しないため、中学1年生からほとんど手をつけていません。テストは10点台。高校受験をするには絶望的な成績です。

数学も公立中学校では平均点が取れなくなっていました。もともと難関中学に行くだけの力は持っていたはず。それが今は全教科最下位に近い状態。何がどうなってこうなったのか……まともに考えることもできず、ただ息が詰まるような毎日でした。

周りの子が塾に通い着々と受験準備を進める中、うちの子は勉強時間が0分。焦りで頭がおかしくなりそうでした。友達のお母さんから「うちの子、最近塾で頑張ってるのよ」と聞くたびに、笑顔で相づちを打ちながら心の中では追い詰められていました。

学習の遅れを取り戻すために試したこと

集団塾の入塾テストに不合格

中学3年生になった頃、息子は高校受験への意思を見せ始めました。通信制高校ではなく、全日制高校に行きたいと。前の学校で出会った友達と過ごしたような、楽しい時間をもう一度味わいたかったのだと思います。

塾に通わせようとしたが、門前払いに近かった。英語は10点台。2年分の空白を抱えた子に開かれる入口は、どこにもなかった。(入塾試験のことはこちらの記事で詳しく書いています)

不合格を告げるたびに、息子の表情が少しずつ曇っていった。親として本当に見ていられなかった。

独学も続かなかった

塾がダメなら独学で……と息子は本屋に向かいましたが、棚に並ぶ参考書を前に途方に暮れていました。2年分の遅れを、何から、どこから取り戻せばいいのか。中学1年生の範囲? それとも受験対策? そもそも自分が何を分かっていないのかすら分からない状態でした。

私も息子の勉強の進み具合が見えず、ただ不安だけが膨らむ日々。かといって「勉強しなさい」と口を出せば、かつての失敗を繰り返すだけです。私立中学校にいた頃、スケジュールを立てて勉強を管理し、ガミガミ言い続けた結果、親子関係が壊れた経験が頭をよぎりました。

あの時と同じことだけはしてはいけない。そう分かっていても、焦る気持ちを抑えるのは想像以上に苦しいものでした。

オンライン家庭教師も検討したけれど

オンライン家庭教師も候補に挙がりましたが、息子は知らない人と話すのを嫌がりました。過去にリアルの家庭教師を何度もドタキャンして迷惑をかけた経験もあり、またキャンセルが続くのが目に見えていたのです。費用もそれなりにかかるため、この選択肢は早い段階で諦めました。

通信講座という選択肢との出会い

塾も独学もオンライン家庭教師もうまくいかない。じゃあ他にどんな方法があるのだろう? ふとオンラインで学べないかと思い、ネットで検索してみました。

すると、高校受験に対応した通信講座がたくさんあることを知りました。しかもAIを使って苦手な範囲を個別にカバーしてくれる仕組みまである。中学1年生の内容からしっかり復習もできる。私が中学生だった頃の教材のイメージとはまるで別物でした。

学校や塾で大勢に向けた授業を聞くより、個人に合わせてAIがカバーしてくれる自宅学習ツールの方が息子には合っている。そう感じた瞬間、久しぶりに前向きな気持ちになれました。次こそ楽しい高校生活を送らせてあげたい。そのためにできることがまだある、と。

いくつか調べた中で、最終的に選んだのは進研ゼミのタブレット講座です。

選んだ理由はいくつかあります。

  • タブレット中心でありながら、重要事項をまとめたテキストもついてくる
  • 月額約8,000円。シングルマザーの家計でも無理なく続けられる価格
  • 中学1年生の内容からしっかり復習できる
  • 担任がつくタイプではなく、干渉を嫌がる息子に向いている
  • 幼稚園の時に進研ゼミを受講していた親近感と安心感

Z会のお試し教材を渡した日のことは忘れられない。息子の表情が一瞬で曇った。ページをめくる手が止まって、そのままテーブルに置いた。「ムリ」とだけ言った。息子の「今」のレベルに合った教材を選ぶことが何より大事だと痛感した。

また、息子にはADHDの特性(不注意型)が疑われており、集中力が長く続きません。ノートを開いても2行書いて白紙、近くにある物をいじって手が止まる……そんな状態でした。学習専用のタブレットなら、スマホのようにLINEやゲームの通知に邪魔されることがない。余計な誘惑を遮断できるこの環境が、息子には必要でした。

通信講座で学習の遅れを取り戻した具体的なプロセス

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みっこ「通信講座で学習の遅れを取」の話、聞いてもらえる?

初日:「来週からでいい?」から始まった

2年分の空白を前に途方に暮れていた頃、ようやく届いた教材だった。タブレットの箱をテーブルに置いた瞬間、息子が言った言葉は「来週からでいい?」。

笑えなかった。笑う余裕がなかった。2年間、この子が積み上げられなかった時間のことを考えると、「来週から」が1週間になり、1ヶ月になっていく未来しか見えなかった。

でもここで焦ってはいけない。前の失敗が頭をよぎった。私はハードルを極限まで下げた提案をした。予定がある日は半分でもいいから、とにかく毎日1回だけタブレットを開いてみよう、と。

息子は「それだけでいいの!?」と拍子抜けした顔をした。それが良かったのだと思う。最初の1週間、毎日タブレットを開いた。英語には一切手をつけず数学ばかりだったが、構わなかった。少しずつ、本当に少しずつ、机に向かう時間が伸びていった。

好きな教科から入る作戦

とはいえ、嫌いな英語には一切手をつけません。最初に取り組んだのは好きな数学でした。

親としては「英語が一番ヤバいんだから英語からやってほしい」と思いますよね? 私もそうでした。でも口には出しませんでした。

大事なのは「毎日タブレットを開く」という習慣をつけること。教科は何でもいい。とにかく毎日触れる。その積み重ねが、やがて他の教科にも広がっていくはずだと信じました。

そしてこの判断は正しかったと思います。好きな数学で「できる」感覚を取り戻した息子は、少しずつ他の教科にも手を伸ばすようになっていきました。

勉強時間0分→30分→自主的に机に向かうまで

最初は1日15分~30分。それが1ヶ月、2ヶ月と続くうちに、少しずつ変化が見え始めました。

「ママ、ここの問題の解き方わかった」

ある日、息子が自分からそう話しかけてきたのです。勉強の話題を自分から持ち出すなんて、中学1年生以来のことでした。

口出ししないと決めた以上は見守るしかない。でも内心は……嬉しくてたまりませんでした。思わず仕事の手を止めて、「へぇ、どうやって解いたの?」と聞き返しました。息子は少し得意げに説明してくれました。

勉強時間0分だった息子が、30分、そして気づけば自主的にタブレットを開くようになっていた。「やりなさい」と一度も言わなかったからこそ、息子は自分のペースで勉強と向き合えたのだと思います。友達と遊ぶ時間を優先しながら、空いた時間にタブレットで勉強する。そのリズムが息子には合っていました。

中学受験の経験が高校受験で活きた意外な事実

自宅学習で復習を始めてから、ある嬉しい発見がありました。

数学の問題を解いていると、中学受験で一度習った内容が多かったのです。2年以上のブランクがあっても、復習すると記憶が蘇りやすい。まるで眠っていた知識が目を覚ますような感覚だったようで、息子自身も「あ、これ知ってる」と手応えを感じていました。

中学受験の3年間は決して無駄ではなかった。当時の私は「受験させたせいで息子をこんな目に遭わせた」と自分を責め続けていましたが、あの時に必死で積み上げた基礎学力は、息子の中にしっかり残っていたのです。人生に無駄なことはないのかもしれない、と少しだけ前向きに思えるようになりました。

一方、英語は中学受験では勉強していなかったため、本当にゼロからのスタートでした。中学1年生の最初の単元まで戻り、基礎の基礎からやり直す。家庭学習ならそれが恥ずかしくない。自分の部屋で、自分のペースで、誰の目も気にせず取り組めます。塾で周りの子と比較されることもありません。

「自分は全然勉強ができない子だ」と自信をなくしていた息子ですが、数学で「できる」感覚を取り戻したことが、英語への挑戦にもつながっていきました。中学受験での成功体験――「本気でやればできるはず」という小さな自信が、心のどこかに残っていたのだと思います。

私の場合——2年分の遅れを取り戻すなんて無理だと思っていました。でも息子は好きな数学から手をつけて、「できる」感覚を取り戻してから他の教科に広げていった。全部同時にやろうとしなくていいんだと、あの時やっと気づけました。

親が焦りを抑えて見守ることの大切さ

ここまで読んで、「うちの子にも自宅学習をやらせてみよう」と思った方もいるかもしれません。でも1つだけ、どうしてもお伝えしたいことがあります。

通信講座を渡すだけでは、うまくいかないかもしれません。

私が中学受験の頃にやっていたことを振り返ります。スケジュールを立て、横について管理し、「これをやれ」「あれを出せ」と口うるさく言う毎日。それが息子の意欲を完全に潰し、反抗期を悪化させ、親子関係を壊しました。中学受験の時と同じ感覚で勉強を強要した結果です。

家庭学習で学習の遅れを取り戻せたのは、教材の力だけではありません。私が「口を出さない」と決めたことが大きかったと感じています。

嫌いな英語をやらなくても何も言わない。1日サボっても「今日はやらないの?」と聞かない。「勉強しろ」という言葉を封印する。正直これが一番難しかった。何度も口から出かかりました。

でもその結果、息子は自分で考えて動くようになりました。最初は好きな数学だけ。それがやがて理科、社会へと広がり、最後には苦手な英語にも自分から取り組み始めたのです。

思春期の子どもは、親の言うことより友達の影響を受けやすい時期です。無理に親がガミガミ言っても、お互いが疲れるだけで効果はほとんどありませんでした。

不登校の子どもに必要なのは「やらせる」ことではなく「やれる環境を整える」こと。この教材はその環境の1つに過ぎません。本当に大切なのは、親が焦りを手放し、子どものペースを信じること。私は何年もかけて、ようやくそのことに気づきました。

学習の遅れに悩む親御さんへ

息子は通信講座を始めてから約1年で、志望の全日制高校に合格しました。今は高校1年生として、友達に囲まれた楽しい学校生活を送っています。バイトを始め、自分で稼いだお金でジムに通ったり友達と遊びに行ったり。あの頃の勉強時間0分の日々が嘘のようです。

2年間勉強しなかった息子でも、教材で学習の遅れを取り戻すことができました。大事だったのは、息子に合った学習方法を見つけること、そして親が見守る姿勢を貫くことでした。

もしお子さんの学習の遅れに不安を感じているなら、まずは学習サービスの無料体験から始めてみてください。塾に通えなくても、独学が続かなくても、自宅で自分のペースで取り組める方法があります。

大丈夫です。お子さんにもきっと合ったやり方が見つかるはず。私たち親子の体験が、同じ悩みを抱える方の少しでも参考になれば嬉しいです。

みっこの本音——2年間の空白を埋めた先に

勉強時間ゼロからのスタート。塾にも入れない、独学も続かない。あの八方塞がりの中で家庭学習に出会えたのは、本当に運が良かったと思います。息子が「ママ、ここの問題の解き方わかった」と自分から話しかけてきた日のこと、たぶんずっと覚えてるなぁ。


この記事のポイント
  • 不登校で学習の遅れはどれくらい広がる?息子のケース
  • 学習の遅れを取り戻すために試したこと
  • 通信講座という選択肢との出会い
  • 通信講座で学習の遅れを取り戻した具体的なプロセス
  • 中学受験の経験が高校受験で活きた意外な事実
  • 親が焦りを抑えて見守ることの大切さ
  • 学習の遅れに悩む親御さんへ
同じ悩みを抱える方に、少しでも届きますように。
不登校の悩みと向き合い方自宅学習・通信講座ガイド
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みっこ
この記事を書いた人

シングルマザーとして、不登校・起立性調節障害・ADHDの息子と歩んできました。中3の4月に始めた通信講座(進研ゼミ)をきっかけに、約1年後に高校合格。同じように悩んでいる親御さんに「あなただけじゃないよ」と伝えたくてこのサイトを作りました。

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