「もう全日制は厳しいかもしれない。でも通信制って、本当に大丈夫なの?」
不登校が長期化した中学3年生の子を持つ親が、進路選択の場面でぶつかるのが通信制高校という選択肢です。
「うちの子に合うのはどの学校?」「卒業後の進路はちゃんとあるの?」「学費はどれくらい?」——情報があふれていて、何を基準に選べばいいかわからない方が多いと思います。
この記事では、不登校の中学生に人気の通信制高校6校(N高・鹿島学園・第一学院・ECC学園・わせがく・トライ式)を、お子さんの状態(起立性/ADHD/友人関係)別に比較しました。
我が家の息子は最終的に公立高校に進学しましたが、通信制を真剣に検討した経験+ママ友の体験談をベースに、親目線で見るべきチェックポイントをまとめます。
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通信制高校って何?——全日制との違いと「選ぶ理由」
通信制高校とは、毎日通学しなくても卒業できる仕組みの高校です。レポート提出+スクーリング(年数回〜週数回の登校)+テストで単位を取得し、3年間で卒業できます。
全日制との大きな違いは、「通学頻度」と「自分のペースで進められること」。週5日通学が必須の全日制と比べて、通信制は週1〜週5まで通学頻度を選べる学校が多く、体調や生活リズムに合わせて進められます。
通信制を選ぶ子はどんな子?
近年、通信制高校を選ぶ中学生は増え続けています。背景にあるのは、不登校児童生徒数が約30万人(2022年度・文部科学省)と過去最多になっている現実です。
通信制を選ぶ理由としてよく聞くのは——
- 体調の波が大きく、毎日の通学が難しい(起立性調節障害など)
- 集団生活が大きな負担になる(ADHD・不安症傾向など)
- 友人関係でつまずき、もう同じ環境に戻りたくない
- 大学受験や専門進路に向けて、自由時間を確保したい
- 学習スタイルとして「自分のペース」が合う
「全日制に行けないから通信制」ではなく、子の特性に合う方を選ぶという発想が、近年のスタンダードになっています。
我が家は通信制を選ばなかった——その判断の背景
最初にお伝えしておきたいのは、我が家の息子は最終的に公立高校(全日制)に進学したということです。
中学3年生のとき、息子は不登校と保健室登校を繰り返していて、私も通信制高校を真剣に検討しました。説明会にも足を運び、複数の学校のパンフレットを取り寄せて比較もしました。
結果として全日制を選んだ理由は——
- 転校先の公立中学校の先生(吉岡先生)の柔軟な配慮で、保健室登校+プリント取り登校で出席日数が確保できたこと
- 進研ゼミでの自宅学習で基礎学力が回復し、公立高校受験のラインに届いたこと
- 息子自身が「同年代と同じ進路を歩んでみたい」と意思を見せたこと
けれど、もし状況が違えば通信制を選んでいた可能性は十分にありました。「通信制という選択肢を知っているだけで、進路に対する親の安心感が全然違う」——これは説明会に参加して心から実感したことです。
ママ友の子が通信制を選んだケース
同じ時期、ママ友のお子さん(中学3年生・起立性調節障害)が通信制高校を選びました。「朝起きられない日があっても、自宅でレポート進められる」「先生も学校も理解があって、無理を強いられない」と、入学後の表情が見違えるほど明るくなったそうです。
その子の場合、最初は週1スクーリングのコースから始めて、体調が安定してきた高校2年生の途中から週3に増やしました。「自分のペースで関わり方を選べる」のが、通信制の最大の強みだと私も実感しました。
通信制高校6校 ターゲット別比較表
ここからが本題です。不登校の中学生に人気の通信制高校6校を、お子さんの状態別にランキング化して比較しました。
| 校名 | 特徴 | こんな子に合う |
|---|---|---|
| N高等学校 | ネット完結・週5通学コース除く・IT進路に強い | 体調の波/集団苦手/IT興味 |
| 鹿島学園高等学校 | 全国広域・難関大進学実績・スマホ学習可 | 大学受験志向/全国どこでも |
| 第一学院高等学校 | カフェ風校舎・個別学習プラン・不登校経験者対応 | 学校空気が苦手/個別重視 |
| ECC学園高等学校 | 語学に強い・大学進学サポート | 英語・語学進路 |
| わせがく高等学校 | 通学頻度を選べる・全国キャンパス | 段階的に通学を増やしたい |
| トライ式高等学院 | 個別指導・有名講師・進学実績 | 手厚い個別サポート希望 |
順位ではなく「お子さんの状態に合うか」で選ぶのが通信制高校選びのコツです。次の3セクションで、状態別に詳しく解説します。
起立性調節障害の子に合う通信制高校(N高・第一学院推奨)
起立性調節障害がある子の最大の課題は「朝起きられないこと」「体調の波」です。全日制だと、体調がすぐれない日も登校を強いられて、無理して通った結果さらに悪化するケースが少なくありません。
N高等学校——ネット完結で時間自由
N高はネットですべて完結する設計(週5通学コースは除く)。学校に行くのが本当にしんどい日でも、自分のリズムで進められます。朝起きられない日も、午後から取り組めばOKという時間自由度の高さが、起立性の子には大きな安心です。
ママ友のお子さんもN高を選んでいて、「朝の体調が悪い日も、午後にレポート進められるから罪悪感がない」と言っていました。罪悪感なく学べる環境って、思った以上に心の支えになります。
第一学院高等学校——カフェのような校舎で安心
第一学院はカフェのような校舎で、学校という空気が苦手な子でも入りやすい設計です。個別学習プランで、体調や進度に合わせて柔軟に対応してくれます。「学校=緊張」という感覚を持っている子にも、ここなら通えるかもしれません。
通信講座との併用も視野に
通信制高校に在籍しながら、自宅学習用に通信講座を併用する選択肢もあります。出席扱い対応の家庭学習についてはこちらの記事でランキング形式で比較していますので、合わせて参考にしてください。
ADHD・発達障害の子に合う通信制高校(N高・トライ式・第一学院推奨)
ADHDや発達障害のグレーゾーンの子の最大の課題は「集団生活でのストレス」と「興味のあることに集中力が偏ること」です。全日制の集団授業は、集中の切れやすさが「問題行動」と扱われやすく、自己肯定感が下がる原因になります。
N高等学校——興味分野で伸ばせる
N高はIT・プログラミング・eスポーツ等の専門コースが充実。興味のある分野に集中できる環境は、ADHDの子の「過集中」を強みに変えられます。「学校=つまらない場所」のイメージを覆してくれる学校です。
トライ式高等学院——個別指導で集中継続
トライ式は個別指導タイプで、有名講師による家庭教師感覚の指導が受けられます。集団授業で集中が続かない子にとって、1対1なら集中を保ちやすく、苦手分野もマンツーマンで克服しやすい。受験対策も並行できる強みがあります。
第一学院高等学校——個別学習プランで凸凹対応
ADHDの子は得意科目と苦手科目の差が大きいケースが多いです。第一学院の個別学習プランは、科目ごとの理解度に合わせて進める設計なので、得意で先取り+苦手はじっくりという凸凹対応に向いています。
友人関係に疲れた子に合う通信制高校(鹿島学園・わせがく推奨)
友人関係でつまずいた子は、「もう同じ環境に戻りたくない」という気持ちが強いことが多いです。人間関係をリセットして、新しい環境で再出発したい子に合うのが、全国広域型の通信制高校です。
鹿島学園高等学校——全国どこからでも通える
鹿島学園は全国広域に拠点があり、どこからでも通えるのが強み。京都大学進学実績もあり、大学受験を視野に入れている子にも対応できます。スマホ1台で勉強できる柔軟さは、ライフスタイルに合わせやすい設計です。
わせがく高等学校——通学頻度を選べる
わせがくは週1〜週5まで通学頻度を選べる仕組み。最初は週1から始めて、心の準備ができたら週3、週5と徐々に増やしていける——人間関係でつまずいた子にとって、この「自分のペースで関わり方を増やせる」設計は大きな救いです。
通信制高校選びで失敗しない3つのチェックポイント
どの通信制高校を選ぶにしても、入学前に事前に確認したいポイントが3つあります。
①できるだけ親子で学校見学・説明会に行く
パンフレットや公式サイトの情報だけでは、実際の雰囲気は分かりません。できるだけ親子で学校見学・説明会に参加することを強くおすすめします。
見学時のチェックポイント:
- 校舎の雰囲気(緊張感/リラックス感)
- 先生・スタッフの対応(事務的/親身)
- 在校生の表情(緊張/笑顔)
- レポート・スクーリングの実例
- サポート体制(不登校経験者対応の有無)
「ここなら子どもが通えそう」と親が肌で感じられるかどうかが、入学後の継続率を大きく左右します。
②卒業後の進路実績を確認する
通信制高校は卒業後の進路サポート体制に大きな差があります。大学進学を視野に入れているなら、大学進学率・指定校推薦枠・進路相談体制をあらかじめ確認してください。
就職・専門学校進学を視野に入れているなら、就職サポート・キャリア教育の充実度を確認すると安心です。
③学費の総額を計算する
通信制高校の学費は学校ごとに大きく違います。月謝だけでなく、入学金・スクーリング費用・教材費・卒業時費用を含めた3年間の総額で比較してください。
就学支援金の対象になる学校もあるので、自治体の補助制度+校内奨学金も合わせて確認することをおすすめします。
みっこの本音——進路選びで親が大切にしたいこと
我が家は最終的に公立高校(全日制)を選びましたが、通信制高校という選択肢を真剣に検討した経験は、私自身の進路観を大きく変えました。
かつての私は「全日制でないとダメ」「通信制は最後の選択肢」という思い込みがあったんです。でも説明会に足を運び、ママ友のお子さんの変化を見るうちに、「子の特性に合う環境を選ぶ」のが進路選択の本質だと実感しました。
通信制が「下」「逃げ」ではなく、「子に合うほうを能動的に選ぶ」一つの選択肢。この視点を持っているだけで、親の不安は大きく減ります。
進路選びで親ができることは、たぶん2つだけです。
- 選択肢の幅を広く持つ——全日制/通信制/フリースクール/在籍校の保健室登校+自宅学習など、複数の選択肢を子と一緒に検討する
- 子の意思を尊重する——最後に学校に通うのは子自身。子が「ここなら通えそう」と感じる環境を選ぶ
進路選択は親の人生最大級の悩みです。でも、お子さんに合う環境はきっとあります。焦らず、お子さんと一緒に選んでいきましょう。
- 通信制高校6校(N高/鹿島学園/第一学院/ECC/わせがく/トライ式)を中学生・不登校の親目線で比較
- 起立性調節障害の子→N高・第一学院(時間自由+カフェ風空間)
- ADHD・発達障害の子→N高・トライ式・第一学院(興味分野+個別指導)
- 友人関係でつまずいた子→鹿島学園・わせがく(全国広域+通学頻度選択)
- 選び方の3チェックポイント:①学校見学/②進路実績/③学費総額


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