「もう塾は絶対に行かない」
中学2年の息子がそう言い放った日のことを、今でもはっきり覚えています。
塾を拒否する前から、そもそも入塾試験に通れない状況が続いていました
「この子の学力、もう取り返しがつかないんじゃないか」——そんな恐怖と戦いながら、八方塞がりだった我が家がたどり着いたのが「自宅学習」という選択肢でした。
反抗期のお子さんが塾を拒否して困っている方に、我が家のリアルな経験をお話しします。
反抗期の息子が塾を拒否するまで
入塾試験に3回落ちた
息子は中学受験で難関私立中学校に合格するほどの学力がありました。でも入学後に起立性調節障害と不登校が重なり、中学1年生からほとんど勉強がストップ。特に英語は壊滅的で、テストは10点台という状態でした。
中学2年生で公立中学校に転校した後、中学3年生を前に「友達と同じ塾に通いたい」と本人が言い出しました。中学受験のとき大勢でワイワイ勉強したのが楽しかった記憶があったようです。
ところが、高校受験向けの集団塾を3つ受けて全て英語で不合格。
1つ目の塾に落ちたとき、息子は「英語なら仕方ないか…」とがっかりした顔をしていました。それでも諦めず2つ目を受験。「次こそ合格できた?」と言わんばかりの表情で結果を聞いてきた息子に、不合格を伝えるのが本当につらかった。
友達と一緒の塾に行きたかった息子の悔しさ
友達から「お前もうちの塾に来いよ」と誘われていたのを、私は知っていました。
入塾テストに不合格だった経緯は「入塾テストに落ちた話」の記事に書いています。本人のプライドはズタズタだったと思います。
周囲には誤魔化していました。入塾テストに落ちた事実は、親子にとって言えない傷でした。
家庭教師も試したけれど
先生が来ているのにドアを封鎖して拒否
塾がダメなら家庭教師はどうだろう——そう考えて、家庭教師を手配したことがあります。
ところが初回から大惨事でした。先生が家に来ているのに、息子は自分の部屋のドアを家具や荷物で封鎖して、絶対に開けようとしなかったのです。
普段からトイレや自分の部屋に閉じこもって出てこないことは日常茶飯事でした。でもまさか、家庭教師の先生が来ているのに同じことをするとは……。
リビングで待っている先生に「すみません、今日は難しいようで……」と頭を下げたときの情けなさは、今でも思い出すと胸が苦しくなります。
ADHD傾向がある息子に「対面で教わる」が合わなかった
息子には反抗期だけでなく、ADHD(不注意型)の傾向がありました。
具体的には——
- 集中力が続かない。ノートを開いても2行書いて手が止まる
- 近くにあるものを触り始めて、気がつけば勉強と全く関係ないことをしている
- 人の話を最後まで聞けず、指示を聞き漏らしてしまう
- 分からないことがあっても質問できない性格
こうした特性を持つ息子にとって、家庭教師という形式は最悪の相性でした。先生が横にいても気が散る。対面で教わる集中力が持たない。分からないところを「ここが分かりません」と聞くことができない。
その一方で、熱中したことには驚くほどの集中力を発揮するタイプでもありました。料理やギター、筋トレには何時間でも没頭できる。「やらされる勉強」と「自分で選んだ勉強」では、息子の取り組み方がまるで別人のように変わるのです。
干渉を嫌がる性格×見知らぬ大人=最悪の組み合わせ
そもそも息子は、他人に干渉されることを極端に嫌がるタイプでした。
反抗期で「勝手に部屋に入るな」「勉強しろとか言うな」と怒鳴るような状態の子に、知らない大人が家に上がり込んで隣に座り、「ここはこうやって解くんだよ」と教える——冷静に考えれば、うまくいくはずがありません。
以前、不登校の専門家に「息子さんに会って話がしたい」と言われたことがありました。費用も高額でしたが、息子が心を開くなら……と前向きに考えていたら、当の本人は「知らない人に何で自分の話をしなくちゃいけないの?」と一蹴。
息子にとって「人に教わる」という形式そのものが、ストレスだったのだと思います。
「もうどうすればいいの」と絶望した日
塾は3回不合格。家庭教師はドアを封鎖して拒否。親が教えようとすれば怒鳴り合いの大喧嘩。
当時の私は鬱病の治療中で、心療内科で睡眠薬と抗不安薬をもらいながらなんとか生活していました。シングルマザーで頼れる人もおらず、誰にも相談できない日々。
笑いながら通学する学生たちを見かけるだけで言葉を失い、外出することすら怖くなっていました。
「この子はどうやって高校受験するんだろう」——答えのない問いを抱えて、毎晩しばらく動けないでいたのを覚えています。
塾を拒否する息子に、無理に通わせ続ける選択肢はありませんでした。通信講座に切り替えた経緯とコスト面の比較は「こちらの記事」に書いています。
私の場合——塾3回不合格、家庭教師はドア封鎖で拒否。もう打つ手がないと思った時に、家庭学習という選択肢が残っていた。正直、最後の藁でした。
通信講座という第三の選択肢
転機は、ふとネットで「オンラインで勉強できないかな」と検索したことでした。
正直、自宅学習と聞くと私が中学生だった頃のイメージ——紙のテキストが届いて赤ペン先生に提出する、あの感じしかありませんでした。でも今のタブレット教材は全くの別物でした。
AIが個別に最適化してくれる
驚いたのは、AIが苦手分野を分析して個別に学習プランを組んでくれること。学校や塾のように「みんな同じ授業を聞く」のではなく、息子だけのカリキュラムをAIが作ってくれるのです。
集団塾の入塾試験に落ちた息子にとって、「あなたのレベルに合わせます」というメッセージは、どれだけ救いになったか分かりません。
中学1年生からやり直せる
息子は中学1年生からほぼ勉強がストップしていたので、中学3年生の内容をいきなりやっても意味がありません。進研ゼミなら中学1年生の基礎から自分のペースで戻れる。
特に英語は壊滅的だったので、「中学1年生の最初から」やり直せる環境は絶対に必要でした。塾ではそんな対応はしてもらえません。
誰にも干渉されない
これが息子にとって最大のメリットでした。
先生が横にいない。質問しなくていい。自分のタイミングで始めて、疲れたら休める。誰にも見られていないから、間違えても恥ずかしくない。
塾も家庭教師も拒否した息子がタブレット教材だけは続けられた理由は、「人に干渉されない」という一点に尽きると思います。
月約8,000円という安心感
シングルマザーの私にとって、費用は切実な問題でした。
以前通っていた個別塾は1時間8,000円。集団塾でも月4万円ほど。しかも息子は起立性調節障害で半分は休んでいたので、月4万円払って実質2万円分しか通えていない計算です。
それが進研ゼミなら月約8,000円。休んでも教材は消えないし、体調の良い日にまとめて進めることもできます。金銭的な不安が減ったことで、私自身の精神状態もずいぶん楽になりました。
通信講座に切り替えてからの変化
親が「勉強しろ」と言わなくなった
これが一番大きな変化だったかもしれません。
私立中学校時代、学校から「勉強させるように」「スマホを取り上げるように」と指導され、私は毎日息子にガミガミ言っていました。結果は最悪——反抗期が激化し、親子関係はボロボロになりました。
進研ゼミに切り替えてからは、タブレットを渡して「やりたいときにやって」と伝えただけ。進捗は進研ゼミのシステムが管理してくれるので、私がチェックする必要もありません。
「勉強しろ」を言わなくなったら、不思議なことに息子の方から「今日は数学やった」と報告してくるようになりました。
自分のペースで、好きな時間に
起立性調節障害がある息子は、朝は起きられません。生活リズムが乱れて、夕方まで寝ていることもありました。
塾だと「夕方から授業」と時間が決まっているので、体調が悪い日は休むしかない。でもタブレット教材なら、夜でも深夜でも、元気なときに取り組める。
息子は放課後の友達付き合いを大事にしながら、夕食後にタブレットを開く生活リズムができていきました。
反抗期の子でも続けられた理由
思春期の子は、親に言われると反発します。友達に言われると100倍素直に聞きます。
タブレット教材は親でも先生でもなく、画面が相手。「人にやらされている」という感覚がないから、反抗期の息子でも抵抗なく向き合えたのだと思います。
以前は部屋に入っただけで「勝手に入るな!」と怒鳴っていた息子が、いつの間にか「こんな料理作ったんだけど食べてみて」と持ってくるようになりました。ガミガミ言わない生活が、親子関係の修復にもつながったのです。
我が家が進研ゼミを選んだ理由
タブレット教材はたくさんあって、最初は何を基準に選べばいいかさっぱり分かりませんでした。息子に聞いても「なんでもいい」と言われるだけ。
いくつか試した結果、我が家は進研ゼミのタブレット学習を選びました。理由は4つです。
1. Z会は30分で投げ出した
Z会も試しましたが、息子には合いませんでした(Z会の体験レビューはこちら)。
2. 担任つきの講座は合わない
担任がついて個別にサポートしてくれる教材もありましたが、干渉されるのを嫌がる息子には逆効果。「分からないことを質問する」こと自体が苦手な子なので、候補から外しました。費用も高めでした。
3. タブレット中心で手軽
進研ゼミはタブレットがメインでありながら、重要事項をまとめたテキストもついてきます。気軽に画面をタップして始められる手軽さが、面倒くさがりの息子に合っていました。
4. 月約8,000円の安心価格
大手で内容が充実しているのに、月約8,000円。個別塾の1時間分です。シングルマザーの私には、この価格帯でなければ続けられませんでした。
幼稚園のとき一度進研ゼミを取っていたこともあり、親近感があったのも大きかったです。
ちなみに友人のお子さんは「すらら」という教材を使っていて、不登校の子に合っていると話していました。お子さんのタイプによって合う講座は違うので、いくつか比較してみることをおすすめします。
塾を拒否するお子さんを持つ方へ
私の場合——「塾に行かないなら勉強はどうするの」と焦っていた自分に、今なら「塾だけが勉強じゃないよ」と言えます。でも渦中にいた時は、塾以外の選択肢なんて思いつかなかったんですよね。
「塾に行きたくない」とお子さんが言ったとき、親としては焦りますよね。
私もそうでした。塾に行かなかったらどうやって高校受験するの? 内申点はどうなるの? このまま勉強しなかったら将来どうなるの?——不安で夜も眠れませんでした。
でも今振り返ると、塾も家庭教師も「人に教わる」形式は、反抗期やADHD傾向のある息子には全て合わなかったのです。むしろ無理に通わせようとしたことで、親子関係が悪化し、勉強への拒否感が強まっただけでした。
自宅学習に切り替えてからは、「勉強しなさい」のバトルがなくなり、息子は自分のペースで学力を取り戻していきました。そして志望校に合格し、今は毎日楽しそうに高校に通っています。
あのとき「塾しかない」という思い込みを手放せたことが、我が家にとっての転機でした。
お子さんに合った学び方は、必ずあります。
みっこの本音——塾じゃなくてよかった
結果的に、塾に通えなかったことが正解だったのかもしれない。進研ゼミなら誰にも干渉されないし、体調の悪い日は休めるし、月8,000円で家計も助かる。でもあの時は「塾に行けない=終わり」くらいに思い込んでいたから、正解だったと気づくまでにずいぶんかかりました。
- 反抗期の息子が塾を拒否するまで
- 家庭教師も試したけれど
- 「もうどうすればいいの」と絶望した日
- 通信講座という第三の選択肢
- 通信講座に切り替えてからの変化
- 我が家が進研ゼミを選んだ理由
- 塾を拒否するお子さんを持つ方へ


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