不登校の親が使える無料の相談窓口7選|1人で抱え込まないで

不登校の相談窓口 不登校の悩みと向き合い方

「誰にも相談できない」——それがシングルマザーの現実でした。

息子が不登校になった時、私は誰にも言えませんでした。両親に話せば「育て方が悪い」と思われるかもしれない。ママ友に打ち明ければ、きっと腫れ物に触るような扱いをされる。職場の上司には息子のことで迷惑をかけている負い目がある。

結局、全部1人で抱えていました。朝起きられない息子を見送れないまま出勤し、仕事中も息子のことが頭から離れない。帰宅すると部屋から出てこない息子。その繰り返しの中で、気がつけば私自身がうつ病になっていました。

「あの時もっと早く誰かに頼っていれば、こんなに追い詰められなかったのに」——今ならそう思います。

この記事では、不登校の子を持つ親が無料で利用できる相談窓口を7つ紹介します。全て私が調べたり、利用した経験をもとにまとめました。1人で苦しんでいる親御さんに、少しでも力になれたら嬉しいです。

「相談するほどのことじゃない」と思っていませんか? 十分です。あなたが辛いと感じているなら、それはもう相談していい理由になります。

① スクールカウンセラー|学校の中に味方を作る

最初に紹介するのは、学校に常駐(または定期訪問)しているスクールカウンセラーです。公立中学校であれば無料で利用できることがほとんどです。

私がスクールカウンセラーに初めて会いに行った日のことは、今でもはっきり覚えています。カウンセラー室のドアの前で3回深呼吸しました。ノックする手が震えていた。中に入ると温かいお茶を出してくれた先生が「今日はどんなお話でも大丈夫ですよ」と微笑んでくれました。

その一言で張り詰めていた糸が切れて、最初の10分は声にならない声を出して過ごしました。何を話したのか正直よく覚えていません。ただ、誰かに聞いてもらえたという安堵感だけが残っています。

スクールカウンセラーの強みは担任への橋渡し役になってくれるところです。直接言いにくいことを、カウンセラー経由で伝えてもらえる。「息子が頑張っている姿を担任にも伝えてほしい」とお願いした翌週、担任の口調がほんの少し柔らかくなった気がしました。学校の中に味方がいるだけで、これほど心強いとは思いませんでした。

② 市の発達障害相談窓口|「頑張ってるね」で堰を切った

息子にADHD不注意型の傾向があると気づいてから、市の発達障害相談窓口に足を運びました。無料です。

相談員の方は穏やかで、息子の様子を聞いたあとにこう言いました。

「お母さん、すごく頑張っていらっしゃるんですね」

その瞬間、堰を切ったように涙がこぼれました。頑張っている——そんな当たり前の言葉を、誰にも言ってもらえなかったのだと気づきました。シングルマザーは「頑張って当たり前」だと思っていたから、その言葉が心の奥深くに染み込んだのです。

市の窓口では、病院の紹介や利用できる支援制度の案内もしてくれます。ADHDの診断を受けたくても病院が見つからなかった私には、とてもありがたい情報でした。お住まいの自治体の「子ども発達支援センター」や「発達障害者支援センター」で検索してみてください。

③ 教育相談センター|段階的な復帰プランを一緒に考えてくれる

教育相談センターは、自治体が運営する教育全般の相談窓口です。不登校の相談も数多く受けており、段階的な復帰プランを一緒に考えてくれるのが特徴です。

スクールカウンセラーが「学校の中の味方」だとすれば、教育相談センターは「学校の外からサポートしてくれる専門家」です。学校との調整が必要な時、第三者の立場から助言をもらえるのは大きなメリットです。

「いきなり毎日通わせようとしないでください。まずは週に1回、保健室に30分だけ行くことから始めましょう」——こうした現実的なアドバイスをくれるのが教育相談センターの良いところです。

不登校の子に対して「早く学校に戻さなきゃ」と焦る親御さんは多いと思います。私もそうでした。でも、専門家と一緒に計画を立てることで、焦りが少し和らぎます。利用は無料で、予約制のところが多いので早めに問い合わせてみてください。

④ 児童相談所|「虐待の通報先」だけじゃない

児童相談所と聞くと「虐待の通報先」というイメージが強いかもしれません。でも、子育て全般の相談ができる場所でもあるのです。

我が家の場合、息子が反抗期に家出をした時に児童相談所と関わりました。スマホの取り扱いで大喧嘩になり、息子は衝動的に家を飛び出し、3日間帰ってきませんでした。警察に保護され、児童保護施設に預けられたのです。

施設に面会に行くことさえ許されない3日間、私は施設の前まで行って立ち尽くしていました。あの経験は本当に辛かった。でも、その後に児童相談所の職員と話をした時、不登校や反抗期への対応について親身に相談に乗ってくれました。

「お子さんが暴力を振るう」「物を壊す」「家出を繰り返す」——そういった深刻な状況になった時、児童相談所は頼りになります。「こんなことで相談していいの?」と思うかもしれませんが、子どものことで悩んでいるなら遠慮は不要です。全国共通ダイヤル「189」(いちはやく)で繋がります。

⑤ 不登校の親の会・SNSコミュニティ|同じ境遇の親と繋がれる

専門家への相談もありますが、「同じ立場の親と話したい」という気持ちもありますよね。

私の場合、X(Twitter)が救いになりました。不登校の親アカウントを見つけてフォローし、タイムラインに流れてくる投稿を読んで「うちだけじゃないんだ」と安堵する日々。深夜に辛さを吐き出すポストをすると、同じ境遇の方から温かいリプライが届く。顔も知らない相手なのに、あの繋がりがなかったら私は耐えられなかったかもしれません。

地域の「不登校の親の会」もおすすめです。自治体やNPOが主催していることが多く、月に1回程度集まって情報交換をしています。対面が苦手な方は、オンラインの親の会やLINEグループなども増えています。

注意点としては、情報の取捨選択は必要です。SNSには色々な意見が飛び交います。「〇〇すれば不登校は治る」といった極端な情報を鵜呑みにしないように気をつけてください。あくまで「共感してもらえる場所」として活用するのが良いと思います。

⑥ オンラインカウンセリング|自宅から相談できる

シングルマザーにとって「外出する時間がない」のは切実な問題です。仕事をして、帰宅して、家事をして、息子の様子を見て——その合間にカウンセリングの予約を入れて通院する余裕なんてありませんでした。

そんな時に知ったのがオンラインカウンセリングです。「うららか相談室」や「cotree(コトリー)」など、自宅からビデオ通話やテキストで相談できるサービスがあります。

有料のサービスが多いですが、初回無料のところや、1回3,000〜5,000円程度で利用できるところもあります。深夜や早朝に対応してくれるカウンセラーもいるので、息子が寝た後の23時にスマホで相談する——そんな使い方もできます

「対面で泣くのが恥ずかしい」という方にもオンラインはハードルが低いです。画面越しなら、泣いてしまっても少し気が楽。カメラをオフにしてもいいですか?と聞いてOKをもらったこともあります。

⑦ 心療内科|自分のための場所

最後は心療内科です。これは「子どものための相談窓口」ではなく、「親自身のための場所」です。

私がうつ病と診断されたのは、息子の不登校が長引いていた時期でした。食欲がなくなり、固形物が食べられなくなった。外を歩いていると視界がグレーに見える。「前はもっと色鮮やかだったはずなのに」——異変に気づいた時には、かなり進行していました。

心療内科に駆け込んだ時、先生に言われた言葉があります。

「お母さんが倒れたら、お子さんは誰が守るんですか? まず自分を治してください」

その通りでした。シングルマザーの私が倒れたら、息子を支える人がいない。子どものために頑張ることと、自分を壊すことは違うのだと、ようやく気づきました。

心療内科は保険適用なので、3割負担で受診できます。初診は予約が取りにくいことが多いですが、「つらい」と感じた時点で予約を入れてください。1ヶ月先でも2ヶ月先でも、予約を入れるだけで「あと〇日で相談できる」と思える。それだけで少し楽になります。

私が最初に頼るべきだった場所

7つの相談窓口を紹介してきましたが、振り返って思うのは「もっと早く人に頼っていれば、うつ病にならなかったかもしれない」ということです。

シングルマザーだから全部自分でやらなきゃ。息子のことは私の責任。弱音を吐いたら負け。——そう思い込んでいた私は、誰にも助けを求めず、1人で限界まで頑張ってしまいました。

もし今の私が過去の自分にアドバイスできるなら、こう言います。

「完璧な親じゃなくていい。頼れる場所はちゃんとある。まずはスクールカウンセラーのドアをノックしてみて」

1人で全部抱え込んで、心も体も壊してしまったら、お子さんのそばにいてあげられなくなります。相談することは弱さじゃありません。お子さんを守るための、大事な一歩です。

「もう限界」と感じる前に動いてください。限界を超えてからでは、動く気力さえ残っていないから

この記事を読んでくださっている時点で、あなたはもうお子さんのために行動しています。あとは、ほんの少しの勇気だけ。電話1本、メール1通で、見える景色は変わります。

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