フリースクールに行かせたかった。でも現実は甘くなかった
息子が公立中学校に転校してすぐ、また不登校になりました。
私立中学校を退学し、地元の公立に移ったのに、2日通っただけで部屋にこもってしまった。前の学校の友達と離れたショックが大きかったのだと思います。
「学校がダメなら、フリースクールはどうだろう」
そう思って調べ始めました。不登校の子の居場所として注目されていると知り、息子に合う場所が見つかるかもしれないと、少しだけ希望を持ちました。
でも、シングルマザーの家計にフリースクールの費用は重すぎたのです。
近所のフリースクールに電話した日
まず、自宅から通える範囲のフリースクールに電話をかけました。
対応してくれたスタッフの方はとても丁寧で、見学も歓迎すると言ってくれた。でも費用を聞いた瞬間、言葉に詰まりました。
「月額4万円です」
シングルマザーの家計で、月4万円。養育費も母子手当もほぼもらっていない私にとって、簡単に出せる金額ではありませんでした。
でも費用だけが理由ではなかった。通っている生徒の人数を聞いたら、たった4人。友達と過ごすのが好きな息子にとって、4人の環境では和気あいあい過ごせるとは思えなかった。月4万円を払って、息子が「ここ、つまらない」と言ったら——その恐怖で、見学すら行けませんでした。
Xで出会った先生は、すごく親切だった
もう1つ、別のフリースクールも検討しました。
Xでやりとりしていたフリースクールの先生が、とても親身になってくれたのです。息子の状況を話すと、真剣に聞いてくれた。「一度面談しませんか」と言われ、話を聞きに行きました。
先生の人柄は信頼できると感じました。でも面談で分かったのは、交通費を含めると月5万円、しかも家から通える場所ではなく下宿が前提だということ。
反抗期真っ只中の息子に、「距離をおきたいなら、そういう道もあるよ」とやんわり伝えてみました。
「なんで家から出ないとダメなん?」
不機嫌になって、そこで話は終わりました。
結局、2件とも断念。先生が親切だっただけに、申し訳ない気持ちもありました。
フリースクールの費用、実際いくらかかるのか
我が家の体験だけでなく、フリースクール全般の費用感をまとめておきます。
| 学習方法 | 月額費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| フリースクール | 2〜5万円 | 通所型。入会金別途1〜5万円。交通費は含まず |
| 個別指導塾 | 3〜6万円 | 週2〜3回。不登校の子は通塾自体がハードルになることも |
| 家庭教師 | 3〜5万円 | 自宅で受けられるが、相性が合わないと続かない |
| オンライン家庭教師 | 1.5〜3万円 | 画面越し。対面より安いが、不登校の子には画面疲れも |
| 通信講座(進研ゼミ等) | 約8,000円〜 | 自宅・タブレット・自分のペース。出席扱いの可能性あり |
我が家の場合、家庭教師に1時間8,000円を払っていた時期がありました。それも半分は休まれて、お金だけが消えていく状況でした。
フリースクールの月4〜5万円に加えて交通費。シングルマザーの家計には、どれも重すぎました。
「出席扱い」という選択肢を知った日
フリースクールを断念した後、途方に暮れていた時に知ったのが「出席扱い制度」でした。
文部科学省の通知で、一定の条件を満たせば自宅でのICT学習(通信講座やオンライン教材)でも学校の出席日数としてカウントされる場合があるのです。
これを知った時、本当に驚きました。学校に行けなくても、内申点に少しでもプラスになる道がある。しかも月約8,000円で始められる。
出席扱い制度の詳しい条件や手続きは、こちらの記事にまとめています。
通信講座を選んだ理由
フリースクール、塾、家庭教師、オンライン家庭教師——いろいろ検討した末に、我が家が選んだのは通信講座でした。
シングルマザー家庭に通信講座が合っていた5つの理由
- 月約8,000円:フリースクールの5分の1。家計への負担が圧倒的に小さい
- 送迎が不要:シングルマザーにとって毎日の送迎は仕事との両立を脅かす。自宅で完結するのは大きかった
- 親がいない時間でも学べる:私が仕事に出ている間も、息子がタブレットで自分のペースで進められた
- 出席扱いの可能性:在籍校と連携することで、自宅学習が出席日数にカウントされた
- 「やめても痛くない」安心感:月8,000円なら、合わなかった時のダメージが小さい。フリースクールの月4万円を「また無駄になるかも」と怯える必要がなかった
特に5つ目は、精神的に大きかった。不登校の対応は「試してダメならまた別の道を探す」の繰り返しです。1回の失敗で家計が傾くような選択肢は、シングルマザーには選べない。通信講座なら、気軽に試せる金額でした。
通信講座で息子が変わっていくまで
進研ゼミを始めたのは中学3年の4月。最初の1週間は、1日30分がやっとでした。15分やって休憩して、また15分。それが限界。
でも私は口出しをしないと決めていた。「今日やった?」と聞くのもやめた。タブレットの学習履歴を、帰宅後にこっそり確認するだけ。
3ヶ月後、息子が「今日の分やっておいた」と自分から言ってくれた日のことは、今でも覚えています。小さな一言でしたが、私にとっては大きな転機でした。
約半年後には苦手だった英語の基礎が固まり、自信が戻ってきた。そして冬、全日制の高校に合格。フリースクールの月4万円を払えなかった私たちが、月約8,000円の家庭学習でたどり着いた結果でした。
私の場合——近所のフリースクールに電話して月額を聞いた時、「月4万円」と言われて黙ってしまいました。払えない。でも息子の居場所は作りたい。その板挟みの中で家庭学習という選択肢にたどり着きました。
フリースクールの費用が払えなくて落ち込んでいる方へ
もしあなたが今、フリースクールの費用を見て「うちには無理だ」と落ち込んでいるなら、伝えたいことがあります。
お金をかけられないことは、子どもの学びを諦める理由にはならない。
教材なら月約8,000円で、子どもが自分のペースで学び直せます。出席扱い制度を使えば、内申点にも反映される可能性がある。送迎も不要で、親が仕事中でも子どもが自学できる。
フリースクールに行かせてあげられない自分を責めないでください。大切なのは「どこで学ぶか」ではなく「子どもに合った方法で学びを続けること」です。
我が家も、フリースクールを2件断念した末に通信講座にたどり着きました。結果的に、その選択が親子にとっていちばん良かったと思っています。
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みっこの本音——フリースクールに行かせてあげたかった
フリースクールの温かい雰囲気は魅力的でした。でも月4万円はシンママの家計には無理だった。「お金がないから行かせられない」という無力感は、何度味わっても慣れることはありません。でも家庭学習なら月8,000円で学びを止めずに済んだ。お金の壁は、別の道で越えられることもあるんだなぁ。
- フリースクールの費用は月3〜8万円(シンママには重い負担)
- 自治体の補助制度を要確認(地域差大)
- 出席扱い制度を活用すれば公立中学校在籍のまま勉強できる
- 通信講座という選択肢で月8,000円〜の学習が可能
- お金の壁で子どもの未来を諦めなくていい


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