不登校でも高校受験はできる!知っておくべき内申点の話と親ができること

不登校と内申点の対策 不登校の悩みと向き合い方

「不登校のままで、高校受験は大丈夫なんだろうか…」

不登校の子を持つ親なら、一度は頭をよぎる不安ですよね。私もそうでした。

息子が公立中学で不登校になった時、真っ先に調べたのが「内申点」と「高校受験」のことでした。

結論からお伝えすると、不登校でも高校受験はできます。そして、道は一つではありません。

この記事では、不登校の中学生が高校受験をする際に知っておくべき内申点の仕組みと、実際に息子が合格するまでにやったことをお伝えします。

そもそも「内申点」とは?

内申点(調査書点)とは、中学校の成績や出席状況をもとに作成される評価です。多くの公立高校では、入試の合否判定に「学力検査(当日の試験)」と「内申点」の両方が使われます。

内申点に含まれる主な項目

  • 各教科の成績(5段階評価×9教科)
  • 出席日数
  • 学校での活動記録(委員会・部活など)

不登校の場合、出席日数が少ないため内申点が低くなりがちです。これが「不登校だと高校に行けない」と言われる原因です。

さらに、息子の場合はADHD(不注意型)のグレーゾーンの特性が重なっていました。提出物の管理が極端に苦手で、能力的にはできるはずの課題すら期限通りに出せない。先生からは「数百人の生徒の中でお子さんだけ未提出です」と言われたこともあります。不登校で出席日数が足りないうえに、ADHDの特性で提出物の評価も下がる——内申点は二重のハンディキャップを背負っていたのです。学力は決して低くなかったのに、「提出物が出せない」というだけで評価が下がり続けたあの時期は、親として本当に歯がゆかったです。

通信簿を開いた日の衝撃——「全科目ハイフン」という現実

不登校の内申点がどうなるか、頭では分かっているつもりでした。でも、実際に通信簿を開いて目にした光景は、想像をはるかに超えていました

息子が通っていた公立中学では、不登校で授業を受けていない教科は成績がつきません。通信簿に並んでいたのは、全教科「—(ハイフン)」。「判定不能」という意味です。

数字の1でも2でもない。評価すらしてもらえないという事実が、胸にずしりと重くのしかかりました。成績が悪いのとは次元が違う。息子の存在がこの学校の記録から消えているような、そんな気持ちになったのです。

2学期になって少しずつ学校に顔を出せるようになり、9教科のうち3教科ほどにようやく「1」と「2」がつきました。でも周りの子たちはオール4やオール5を取っている。あまりにも大きな差に、これで本当に高校に行けるのだろうかと、通信簿を持つ手が震えました。

「私立も内申点が要る」——逃げ場がなくなった瞬間

公立高校が厳しいなら、私立があるはず。そう思って調べ始めた私に、塾の先生が告げた言葉は衝撃的でした。

「最近は私立高校も内申点で合否を評価するように変わっているんです」

頭が真っ白になりました。私立中学の受験を経験していたので、私立は当日のテスト一発勝負だと思い込んでいたのです。それが最後の砦だったのに——。

公立もダメ、私立も危ない。このままの内申点では、息子の行ける高校がどこにもなくなるかもしれない。その恐怖は、不登校そのものよりも重く私にのしかかりました。

「中学受験をさせなければ…そのまま公立中学に通っていれば、友達と楽しく過ごして、普通に内申点をもらって、みんなと同じように高校に行けていたかもしれない」——私が受験を勧めたせいで、息子の居場所を狭めてしまった。深夜、眠れないまま何度も何度もそう自分を責めました。

不登校でも高校受験できる5つの選択肢

1. 私立高校を受験する

私立高校の多くは当日の学力検査の結果を重視します。内申点をあまり見ない学校も多く、不登校の子にとって最も現実的な選択肢の一つです。

実際、うちの息子も私立高校を受験し合格しました。学校によっては「不登校でも受け入れます」と明言しているところもあります。

ただし先ほどお伝えしたように、内申点を重視する私立高校も増えてきています。学校説明会や個別相談で「不登校でも受け入れ可能か」を直接確認することが非常に大切です。

2. 公立高校の「自己申告書」制度を活用する

多くの都道府県では、不登校の生徒が公立高校を受験する際に「自己申告書」を提出できる制度があります。

不登校の理由や今後の意欲を自分の言葉で伝えることで、内申点の不足を補える場合があります。お住まいの都道府県の教育委員会のWebサイトで確認してみてください。

3. 通信制高校に進学する

通信制高校は基本的に内申点や出席日数を問わないところがほとんどです。自分のペースで学べるため、起立性調節障害のある子にも向いています。

ただし、息子は「全日制の高校で友達と過ごしたい」という希望が強かったため、通信制は選びませんでした。お子さんの希望を聞いた上で検討することが大切です。

4. 定時制高校に進学する

定時制高校も内申点の基準が比較的緩やかです。夜間だけでなく、昼間の定時制もあります。少人数制の学校が多く、手厚いサポートが受けられるケースもあります。

5. 出席扱い制度を活用して内申点を確保する

文部科学省の通知により、ICT教材を使った自宅学習を「出席扱い」にできる制度があります。学校長の判断によりますが、この制度を活用すれば内申点の出席日数をカバーできます。

対応している教材として「すらら」などが知られています。担任の先生に相談してみる価値はあります。

不登校の裏側にあった経済的な壁

私立中学の交際費と就学援助のありがたさ

内申点の問題と同時に、私を追い詰めていたのはお金の問題でした。

息子が私立中学に通っていた頃、友達との遊び場はカラオケやテーマパークばかり。公立の子のように公園で集まるという文化がなく、息子が友達と約束するたびに交際費がかさんでいきました。シングルマザーの私にとって、それは見えないボディブローのようにじわじわと効いてきました。

公立中学に転校してからは就学援助の制度が使え、給食費が安くなりました。たったそれだけのことなのに、心の底からほっとしたのを覚えています。お金の不安が少し軽くなるだけで、息子のことを考える余裕が生まれる——経済的な支えがどれほど大切か、身をもって知りました。

フリースクールという選択肢を諦めた日

不登校が長引くなか、フリースクールも検討しました。家以外に息子の居場所ができれば、少しずつ外の世界に戻れるかもしれないと期待したのです。

しかし、近所のフリースクールに電話をかけたところ、月額4万円と言われました。シングルマザーの収入では、塾代に加えてフリースクールの費用まで捻出するのは現実的ではありませんでした。「息子のために必要なことなのに、お金がないから諦めるしかない」——その無力感は、何度味わっても慣れることはありませんでした。

4年間で400万円——大金をかけて息子を不幸にしてしまった

中学受験の塾代3年間で300万円以上、私立中学の学費と個別塾代を合わせると、4年間で計400万円以上を教育につぎ込んでいました。

それで息子が幸せなら惜しくもなかった。でも現実は、退学と不登校。大金をかけて、逆に息子を不幸にしてしまった。そう思った時、教育に対する気力が音を立てて崩れていきました。

教育は息子に残せる最大の財産だと信じていました。でもその信念が揺らいだ時、私は初めて「もう教育を諦めてもいいんじゃないか」と思ってしまったのです。それでも諦めきれなかったのは、息子の未来を信じたい親の意地だったのかもしれません。

我が家の場合:不登校の息子が高校合格するまで

息子の状況を整理すると:

  • 中1の途中から勉強がストップ
  • 中2はほぼ不登校(週2日程度の登校)
  • 塾の入塾テストに複数回不合格
  • 特に英語が壊滅的(10点台)
  • 起立性調節障害があり夜型の塾は体調に影響

集団塾を3つ受けて全て不合格——英語が壁になった

高校受験に向けて集団塾を受けたいと言い出したのは、息子自身でした。中学受験の時にみんなでワイワイ学んだ経験が楽しかったのでしょう。友達が通っている集団塾を3つ受けました。

結果は、3つとも英語で不合格

1つ目に落ちた時、息子は「英語なら仕方ないか…」とがっかりした顔をしていました。それでも集団塾に行きたい気持ちは変わらず、2つ目の試験にも張り切って参加。「次こそ合格できた?」と言わんばかりの表情で結果を聞いてきた息子に、不合格だと伝えるのは本当につらかった

息子は食い下がりました。「英語以外だけでも通えないの?」と。でも進学実績を重視する集団塾では、英語は必須科目。英語だけ省いて受講することはできなかったのです。その規定を伝える時、私の声は震えていました。

3つ目の塾では「半年間は併設の個別塾で英語を勉強して、集団についていけるレベルになったら入塾を認める」という条件を出されました。息子は「個別塾に通うなら、もういい…」と落胆した様子でつぶやきました。塾という場所でまで、息子の居場所がなくなっていく——そう感じた瞬間でした。

正直、かなり厳しい状況でした。でも以下のステップで乗り越えました。

ステップ1:通信講座で中1からやり直し

進研ゼミのタブレット講座を導入。AIが苦手分野を分析してくれるので、中1の基礎から効率よく復習できました。

ステップ2:「勉強しろ」と言うのをやめた

これが一番大きかったかもしれません。私が口を出すのをやめたら、息子は自分のペースで勉強するようになりました。

ステップ3:息子に合ったレベルの高校を選んだ

「難関校に入れなければ」というプレッシャーを手放し、今の息子に合ったレベルの私立高校を選びました。無理のない環境を選んだことで、入学後も問題なく通えています。

転機になった三者面談——寄り添ってくれた先生の存在

ステップを踏めたのは、公立中学の先生の存在が大きかったです。

先生はいきなり三者面談をするのではなく、「まずは息子さんが学校に来ることへの抵抗感をなくすところから始めましょう」と言ってくれました。最初は週に1回、他の生徒と顔を合わせなくて済む時間帯にプリントを取りに行くだけ。それだけでいいと。

前に通っていた私立中学では怒鳴られ、退学を迫られた経験がある息子にとって、「学校」という場所は恐怖の対象でした。でもこの先生は、勉強の話より先に「家で退屈してない?」「友達と遊びに行ってる?」と息子の生活を心配してくれたのです。

三者面談でも、保健室の先生と一緒に「週1回30分でいいから、好きなテキストを持って保健室で勉強してみない?」とフランクに提案してくれました。無理強いは一切なし。

面談のあと、息子がぽつりと言いました。「前の学校と全然話し方が違ったね」と。その一言で、息子の中で「学校」への信頼が少しだけ回復したのが分かりました。そこから保健室登校が始まり、少しずつ教室にも顔を出せるようになっていったのです。

この先生に出会えていなかったら、息子はもっと長い間、学校というものから距離を取り続けていたかもしれません。

不登校の子を持つ親が今からできること

  1. 情報を集める:お住まいの地域の高校受験制度を調べる(特に私立高校の不登校生受け入れ状況)
  2. 自宅学習の環境を整える:通信講座やオンライン教材で学びを継続させる
  3. 学校と連携する:出席扱い制度の活用について担任に相談する
  4. 焦らない:お子さんのペースを尊重し、「勉強しなさい」を我慢する
  5. 選択肢を広げる:全日制・通信制・定時制、全ての可能性を視野に入れる

まとめ:不登校でも道はある

不登校になると、「高校に行けないかもしれない」という不安に押しつぶされそうになります。

通信簿に並ぶハイフンを見た日、私立も内申点が必要だと知った日——何度も「もうダメだ」と思いました。行ける高校がどこにもないんじゃないかと、暗い部屋で一人、涙が止まらなかった夜もあります。

でも、高校受験の選択肢は思っている以上にたくさんあります

内申点が足りなくても、出席日数が少なくても、お子さんに合った道は必ず見つかります。息子の先生のように、寄り添ってくれる人は必ずいます。

一番大切なのは、お子さんが「ここに行きたい」と思える場所を一緒に探すこと。そして、そのために必要な学力を、お子さんのペースで身につけていくことです。

焦らなくて大丈夫。私たち親子も、そうやって乗り越えてきました。

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