「スマイルゼミって不登校の子にも使えるの?」「タブレット1台で完結するって本当?」
スマイルゼミは専用タブレットで9教科すべてを学べるのが特徴。でも、不登校の子に合うかどうかは別の話です。
この記事では、不登校の子を持つ母親の視点から、スマイルゼミ中学生コースの実力と注意点を本音でお伝えします。最終的に我が家がスマイルゼミではなく進研ゼミを選んだ理由も、包み隠さずお話しします。
スマイルゼミを検討した理由|「タブレット1台で完結」に惹かれた
不登校の息子の学習環境を整える中で、「教材が散らからない」「タブレット1台で全教科できる」という点に惹かれてスマイルゼミを検討しました。
起立性調節障害で体調に波がある息子にとって、ベッドの上でもソファでも勉強できるタブレット学習は魅力的でした。
正直に言うと、「通信講座」と聞いたとき、私の頭に浮かんだのは自分が中学生だった頃の記憶でした。分厚いテキストが届いて、赤ペン先生に郵送で答案を送る──あの時代で止まっていたんです。
でも、ネットで調べてみて衝撃を受けました。AIが苦手分野を分析してくれる。タブレットで楽しみながら学べる。コンテンツの充実度も桁違い。あまりの進化に、思わず「こんなに変わっていたの?」と声が出ました。
息子にはこれだ──そう直感して、本格的に通信講座を比較し始めたのです。
通信講座選びの迷走|何を基準に選べばいいのか分からない
ところが、調べれば調べるほど選択肢が出てきて、何を基準に選べばいいのか、さっぱり分からなくなりました。
スマイルゼミ、進研ゼミ、スタディサプリ、すらら、Z会……。どれも魅力的な特徴があって、でもどこかに弱点もある。それぞれに一長一短があるからこそ、「これだ!」と決められない。
息子に聞いても「なんでもいい」の一言。不登校で意欲を失っていた息子に「どれがやりたい?」と聞くこと自体、酷だったのかもしれません。
でも、この子はどういう教材なら続けられるんだろう──その答えが見つかるまで、私は毎晩スマホで口コミを読み漁り、比較サイトを何十ページもスクロールし続けました。シングルマザーで相談できる相手もいない中、ひとりきりの講座選びは想像以上に孤独な作業でした。
スマイルゼミの良かった点
1. タブレットの書き心地が抜群
スマイルゼミの最大の特徴は専用タブレットとデジタイザーペンです。画面に直接書き込む感覚が紙に近く、数学の途中式や英語のスペル練習がストレスなくできます。
他社のタブレット学習も試しましたが、書き心地はスマイルゼミが頭ひとつ抜けていました。「書く」学習を重視するなら大きなアドバンテージです。
2. 教科書準拠で定期テスト対策に強い
スマイルゼミは学校の教科書に完全準拠しています。不登校でも、在籍校の教科書に合わせた学習ができるので、「復帰したときにスムーズに追いつける」可能性があります。
また、定期テスト対策モードがあり、テスト範囲を入力すると優先すべき単元を提示してくれます。不登校でも別室受験などでテストを受ける子には有用です。
3. 9教科対応で内申点対策ができる
主要5教科だけでなく、音楽・美術・技術家庭・保健体育の実技4教科にも対応しています。高校受験では実技教科の内申点も重要なので、これは他社にないメリットです。
4. 学習の見える化が優秀
保護者向けの「みまもるネット」で、子どもの学習時間・進捗・正答率がリアルタイムで確認できます。不登校の子の学習を見守りたいけど「勉強しろ」とは言いたくない親にとって、直接口を出さずに状況を把握できるのは助かります。
スマイルゼミのデメリット|不登校の子に合わない部分
1. 学年を超えた遡り学習がしにくい
これが不登校の子にとって最大の弱点です。スマイルゼミは基本的に「今の学年」の内容を学ぶ設計になっています。中2の子が中1の内容を最初から学び直したい場合、使い勝手が悪い。
2024年から「さかのぼり学習」機能が強化されましたが、すららのような完全無学年式と比べると、遡りの自由度は低いです。
息子はADHD不注意型のグレーゾーンで、集中力が長く続きません。中1からほぼ勉強が止まっていた息子にとって、「今の学年」を前提とした設計では、そもそもスタートラインに立てない。書き心地の良い専用タブレットは魅力的でしたが、不登校で大きく遅れた子が学年を遡って基礎から積み上げるには、正直なところ向いていませんでした。
2. 初期費用が高い
専用タブレット代が約10,978円(12ヶ月継続前提)。短期解約するとタブレット代の追加請求があります。月額料金も標準クラスで月7,480円~と、スタディサプリや進研ゼミより高めです。
「合わなかったらすぐやめよう」と気軽に試しにくいのがネックでした。
我が家の場合、教育費への慎重さには理由がありました。中学受験の3年間と私立中学・塾代を合わせると、4年間で400万円以上を使っていたんです。それでも息子が幸せになるなら惜しくなかった。でも結果的に息子は退学し、不登校になった。あの400万円は何だったんだろう——そう思った瞬間、教育にお金をかけること自体に身がすくみました。
しかも塾に通わせていた時期は月4万円ほどかかっていましたが、起立性調節障害の影響で半分近く休んでいた。月4万円払って半分休まれる——シングルマザーの家計でこれを続けるのは限界でした。だからこそ、通信講座の「月数千円~1万円で、休んでも損にならない」という仕組みに救われたのです。スマイルゼミの初期費用は、あの頃の私には少し勇気がいる金額でした。
3. 映像授業がない
スマイルゼミにはスタディサプリのような映像授業がありません。テキストとアニメーションで解説する形式なので、「先生の授業を聞いて理解するタイプ」の子には物足りないかもしれません。
4. オフラインでは一部機能が制限される
Wi-Fi環境が必須で、オフラインでは使えない機能があります。自室にWi-Fiが届きにくい場合は注意が必要です。
スマイルゼミが向いている子・向いていない子
向いている子
- 現在の学年の勉強を進めたい(遅れが少ない)
- タブレットに書いて学ぶスタイルが好き
- 定期テストを別室受験している
- 実技教科の内申点も気にしている
- 学校復帰を視野に入れている
向いていない子
- 学習の遅れが大きく、前の学年からやり直したい
- 映像授業で「教えてもらう」形式が合う
- 費用を最小限に抑えたい
- 長期間続けるか不透明(初期費用リスク)
- 集中力が続かず、自分のペースで少しずつ進めたい(ADHD傾向のある子)
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我が家がスマイルゼミを選ばなかった理由
結論として、我が家はスマイルゼミを体験した上で見送りました。
理由はシンプルで、息子は中1の基礎から大きく遅れていたから。スマイルゼミの「今の学年中心」の設計は、1~2年分の空白がある息子には合いませんでした。
もうひとつ大きかったのが、息子の特性との相性です。ADHD不注意型のグレーゾーンである息子は、集中力が途切れやすく、ひとつの教材に長時間向き合うのが苦手です。スマイルゼミの専用タブレットは書き心地こそ素晴らしいのですが、不登校で抜け落ちた膨大な範囲を遡りながら少しずつ進めるには、自由度が足りなかったのが正直なところです。
また、担任のようなサポーターが付く通信講座も検討しましたが、息子は分からないことを誰かに質問したり、学習ペースを管理されること自体を嫌がるタイプでした。「干渉されたくない」──不登校の子にとって、それは単なるわがままではなく、傷ついた心を守るための切実な防衛本能だったのだと思います。だから担任付きの講座も候補から外しました。
最終的に進研ゼミを選んだ決め手は、いくつかの条件が重なったからです。
- タブレット中心でありながら、要点をまとめた紙のテキストも届く──画面だけでは頭に入りにくい重要事項を、手元のテキストで確認できる安心感がありました
- 月額約8,000円という費用感──大手でコンテンツの充実度を考えると、シングルマザーの家計にも無理がない価格でした
- 幼稚園の頃に受講していた親近感──小さかった頃に楽しそうに取り組んでいた息子の姿が、ふと蘇りました。あの頃のように、もう一度楽しく学んでくれたら。そんな祈るような気持ちも、正直ありました
スマイルゼミが悪い教材だとは思いません。ただ、不登校期間が長く、学年を大きく遡る必要があり、集中力の波が激しい息子には、進研ゼミのほうがフィットしたというのが我が家のリアルな結論です。
正直に告白します|我が家がスマイルゼミを見送った「本当の理由」
ここまで機能面の比較をお伝えしてきましたが、最後に、もう少しだけ正直な気持ちを書かせてください。
スマイルゼミを見送った理由は、スペックだけの問題ではありませんでした。
息子がお試しで触ったとき、確かに書き心地には「おっ」という反応を見せました。でも30分もしないうちにタブレットを置いて、別のことを始めてしまった。集中力が続かないのは分かっていたけれど、「やっぱりダメか」とため息をついた自分がいました。
それでも私は諦められませんでした。塾には入れてもらえない。独学も続かない。学校にもほとんど行けていない。
塾の入塾試験は3つ受けました。友達が多く通う集団塾を息子自身が希望したんです。中学受験のとき、大勢でワイワイ言いながら学んだのが楽しかった記憶があったから。でも3つとも英語で不合格。1つ目の結果を告げたとき、息子は「英語なら仕方ないか……」とがっかりした顔を見せました。それでも諦めず2つ目に挑戦した息子が、「次こそ合格できた?」と言わんばかりの表情で結果を聞いてきたのに、不合格だと告げるのが本当につらかった。最後の塾では「半年間、併設の個別塾で英語を勉強してから集団に上がる」という条件を出されましたが、息子は「個別なら諦める……」と落胆しました。塾にまで居場所をなくすのか——そう思った夜のことは忘れられません。通信講座だけが、息子に残された学びの手段だったから。
だからこそ慎重になりました。「続けられるもの」を選ばなければ、また挫折体験を積ませてしまう。失敗をこれ以上増やしたくなかった。
進研ゼミに決めたのは、消去法だったかもしれません。でも、Z会はお試しで「ムズカシイ!」と30分で投げ出し、担任付きの講座は「干渉されたくない」と拒否し、費用が高すぎるものはシングルマザーの家計では現実的ではなく──そうやってひとつずつ消していった先に、進研ゼミが残りました。
幼稚園の頃、届いた教材を嬉しそうに開けていた息子の姿を思い出したとき、「ここに戻ろう」と思えた。それが最後の決め手です。
結果として、息子は進研ゼミで自分のペースを取り戻し、志望校に合格できました。あの選択は間違っていなかったと、今は胸を張って言えます。
まとめ|スマイルゼミは「遅れが少ない不登校の子」に最適
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| タブレットの質 | ★★★★★ |
| 教科書準拠度 | ★★★★★ |
| 9教科対応 | ★★★★★ |
| 不登校への適性 | ★★★☆☆ |
| 遡り学習 | ★★☆☆☆ |
| コスパ | ★★★☆☆ |
2週間の全額返金保証があるので、お子さんに合うか試してみる価値はあります。特に「書く」学習を大事にしたい子には、他にない選択肢です。
ただ、我が家のように不登校が長引き、学年を大きく遡る必要がある場合は、他の選択肢も合わせて検討することをおすすめします。大切なのは「最高の教材」を見つけることではなく、「我が子が続けられる教材」を見つけることです。
ADHDの子がスマイルゼミのタブレット学習で変わった体験
スマイルゼミの専用タブレットは、ADHDの特性がある子にとって「勉強のハードルを下げてくれる道具」だと感じています。
息子はADHD不注意型のグレーゾーンで、机に向かって教科書を開くこと自体が一大イベントでした。しかしスマイルゼミならタブレットの電源を入れるだけで学習がスタート。「教科書を出す→ノートを開く→筆箱を用意する」という準備のステップが不要になったことで、取りかかりの壁がぐっと下がりました。
特に息子に合っていたのは次の点です。
- 手書き入力が可能──タッチペンで書く作業が、単調なタップより集中を維持しやすい
- 「今日のミッション」機能──何をやるか迷わなくていいので、ADHDの子が陥りやすい「選択麻痺」を防げる
- 学習後のごほうびタイム──ゲーム好きの息子のモチベーションに直結していた
医師家系で育ち「勉強は忍耐」と信じていた私ですが、息子の不登校を経て、勉強へのハードルをいかに低くするかが、特性のある子には最も重要だと学びました。スマイルゼミの専用タブレットは、その「低いハードル」を見事に実現してくれています。


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