「塾代が高すぎて払えない。でも、高校受験はもう目の前——」
中学生の塾代は想像以上にかかります。月謝だけで2〜5万円、夏期講習を入れたら年間100万円近くになることも。
でも、高額な塾に通わせなくても高校受験は乗り越えられます。我が家がその証拠です。
この記事では、塾なしで高校受験を乗り越えた我が家の方法と、塾・通信講座・家庭教師の費用を具体的に比較してお伝えします。
💡 中学生の塾代の実態を知りたい方へ
中学受験〜高校受験でかかった塾代のリアルな金額と通信教育との比較はこちらの記事で詳しくまとめています。
塾なしで高校受験に成功した我が家のケース
息子は以下の状況で高校受験に臨みました。
- 中1途中から不登校(約2年間勉強がストップ)
- 塾の入塾テストに複数回不合格
- 起立性調節障害で生活リズムが不安定
- シングルマザー家庭で塾代を払う余裕なし
「八方塞がり」の状態から、通信講座(進研ゼミ)で約1年間勉強して、志望校に合格しました。
かかった費用
- 進研ゼミ(約6ヶ月):約35,000〜40,000円
- 過去問集:約2,000円
- 合計:約4〜5万円
塾に1年間通うのと比べて、10分の1以下の費用です。
「塾に行かせてあげられない」——あの頃の罪悪感
私たちが住んでいたのは、県内でも比較的裕福な家庭が多い地域でした。周りの友達は、当たり前のように大手の塾に通っています。
「うちだけ塾に行かせてあげられない」という思いが、毎日のように胸を締めつけていました。
離婚していなければ、もう一人分の収入がありました。もっと息子に選択肢を与えてあげられたかもしれない。そう考えるたびに、自分を責めずにはいられなかったのです。
小学校のころ、息子は成績もトップクラスで、周りからも「頭のいい子」として知られていました。ママ友から「うちの子に算数を教えてくれない?」と頼まれるほどだったのです。あの頃の面影を知っているからこそ、中学に入って勉強が止まってしまった現実が、余計につらかった。
月4万円の塾代が家計を圧迫した日々
実は、無理をして塾に通わせていた時期もありました。月々の出費はおよそ4万円。貯金から払えないわけではなかったけれど、息子の交際費や生活費で想像以上にお金が出ていき、通帳の残高がみるみる減っていく恐怖と隣り合わせの日々でした。
それだけではありません。中学受験の3年間で300万円以上、私立中学の1年間と塾代を合わせると、4年間で400万円を超える教育費を注ぎ込んでいました。不登校になった時、正直に言えば——「あの全てが無駄だったのか」と、膝から崩れ落ちるような気持ちになりました。
塾を休み続ける息子を見て
起立性調節障害を抱えた息子は、塾にもまともに通えませんでした。朝起きられないことで生活リズムが崩れ、夕方になっても布団から出られない日がある。気分が乗らなければ行かない。通った日数を数えてみれば、半分以上は休んでいたのです。
そして何より私自身を苦しめていたのは、息子の出席に心が丸ごと支配されていたことです。学校に行けた日は自分まで生き返ったような気持ちになり、休んだ日は布団から出られないほど落ち込む。この一喜一憂が毎日続くのは、想像以上に心を削られました。
月4万円を払いながら、半分も通えていない。「もったいない」という気持ちと、「でも辞めたら本当にどうなるんだろう」という不安の板挟みで、毎月の引き落とし日が来るたびに胃が痛くなりました。
入塾テストに落ちた日のこと
息子自身の希望で3つの集団塾の入塾テストを受けましたが、英語の点数が足りずすべて不合格。学校に続いて塾という居場所まで失ったことは、息子にとっても私にとっても大きな痛みでした。
▼ 入塾テスト3回不合格の詳しいエピソードはこちらの記事に書いています
なぜ通信講座で受験を乗り越えられたのか
通信講座との出会い
塾がダメなら、他に何がある? そう思ってネットを調べ始めたとき、最初は正直期待していませんでした。「通信講座」と聞くと、自分が中学生だった頃のような紙の教材が届いて溜まっていく、あの古臭いイメージしかなかったからです。
でも、いざ調べてみると時代は変わっていました。AIが苦手分野を自動で分析し、一人ひとりに合った問題を出してくれる。タブレットで動画を見ながら楽しく学べるコンテンツが充実している。その進化ぶりに驚くと同時に、「これなら息子に合うかもしれない」と直感しました。
ただ、調べ始めるとどれを選べばいいか分からない。夜中に1人でスマホとにらめっこする日々が続きました。Z会も試してみましたが、難関校向けの内容で息子には合わず、お試し教材を30分で投げ出してしまいました。担任がつくタイプの講座は、干渉を嫌がる息子には不向き。最終的に進研ゼミを選んだのは、幼稚園の時に取っていた親近感と安心感があったから。月約8,000円という費用も、あの月4万円の塾代を思えば信じられないほど軽く感じました。
① 基礎からやり直せた
塾は基本的に「今の学年の内容」を教えます。でも息子は中1の内容から抜けていたので、塾の授業についていくのは不可能でした。
通信講座のAI学習なら、中1まで自動でさかのぼって復習できた。これが一番大きかったです。
② 自分のペースで進められた
起立性調節障害がある息子は、午前中はほぼ動けません。塾の夜の授業に通えば、翌日はさらに起きられなくなる悪循環。
通信講座なら、体調のいい午後に1〜2時間だけ学習すればOK。無理のないペースが継続の秘訣でした。
もうひとつ大きかったのが、息子にはADHDの不注意型グレーゾーンの傾向があったことです。塾の集団授業では周囲の音や動きに注意が散ってしまい、内容が頭に入らない。個別指導塾を検討したこともありましたが、費用が月5〜6万円。とても手が届きませんでした。通信講座なら自宅の静かな環境で、自分のペースで映像を止めたり巻き戻したりできる。ADHDの特性がある子にとって、塾より通信講座の方がはるかに合っていたのです。
③ 親の負担も減った
塾に通わせる場合、送迎や費用の心配が大きな負担になります。通信講座なら送迎不要、費用も安い。
さらに保護者アプリで進捗が見えるので、「勉強したの?」と聞かなくて済む。親子関係の改善にも繋がりました。
💡 塾・通信講座・独学・家庭教師の比較
それぞれの勉強法のメリット・デメリットを実体験で比較した記事はこちらをご覧ください。
公立中学の先生に救われた
追い詰められた私たちを救ってくれたのは、転校先の公立中学の先生でした。いきなり三者面談ではなく、まずは週1回プリントを取りに来ることから始めましょうと提案してくれたのです。他の生徒と会わない時間帯を配慮してくれたので、息子も「それくらいなら」と足を運ぶようになりました。
面談では「退屈じゃない?遊びに行っていいんやぞ」とフランクに声をかけてくれた先生。前の私立中学が怒鳴って威嚇するタイプだったから、息子は「前の学校と全然話し方違うね」と驚いていました。この先生なら大丈夫だ——そう思えた瞬間が、保健室登校への第一歩になりました。
高校に入ってからの息子
今、息子は全日制の高校に通っています。入学して1ヶ月ほど経った頃、「学校どう?」と聞いたら「今までで一番楽しい」と答えてくれました。中学で友達との辛い別れを経験した息子は、友達に飢えていたようで、入学初日からクラスメイトに話しかけていたそうです。
驚いたのは、いくら言っても飲まなかった睡眠障害の薬を、自分から毎日飲むようになったこと。学校に行きたいから、夜早く寝るようになった。息子が出かけた後、薬のシートから1粒減っているのを確認して、目頭が熱くなりました。
まとめ:塾代を払えなくても、子どもの可能性は閉ざされない
「塾に通わせられない自分はダメな親だ」——私はずっとそう思っていました。
周りの子が当たり前のように塾に通い、うちの子だけが取り残されていくような焦り。入塾テストに落ちた息子に「大丈夫だよ」と言いながら、自分の中では全然大丈夫じゃなかった。
でも結果的に、塾に通わせないことが正解だったんです。
- 通信講座で基礎からやり直せた
- 自分のペースで学べた
- 親が管理しなくて済んだ
- 費用は塾の10分の1以下
- 志望校に合格できた
高額な塾に通わせることが「良い親」の条件ではありません。子どもに合った方法を見つけてあげることが、本当の意味での教育です。
400万円以上かけた塾代よりも、たった5万円の通信講座の方が、息子の未来を切り開いてくれました。同じように悩んでいるお母さんに、この経験が少しでも届けばうれしいです。


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