不登校の息子に合った勉強法を探していた時、オンライン家庭教師も選択肢の一つでした。塾に通えない息子でも、自宅で先生に教えてもらえる——魅力的に見えましたが、結局選びませんでした。
ただ、「何もさせない」という選択肢だけは取りたくなかった。合わないものを無理にやらせて、また勉強嫌いにさせるくらいなら今は何もしない方がマシかもしれない——そう思えるようになったのは、たくさんの失敗を重ねたおかげでした。それでも、この子に合った学び方はきっとどこかにある。その気持ちだけは手放さなかった。だからこそ、家庭教師がダメなら次の方法を、と探し続けることができたのだと思います。
不登校の息子にオンライン家庭教師を選ばなかった3つの理由
理由①|息子が知らない人と接するのを嫌がった
不登校の間、息子は家族以外の大人と関わることを極端に避けていました。「知らない人になんで自分の話をしなくちゃいけないの?」——これは息子の口癖でした。
オンラインとはいえ、画面越しに知らない先生と1対1で話す。息子にとってはそれだけでハードルが高かったのです。
理由②|リアルの家庭教師で何度もドタキャンした経験
以前、リアルの家庭教師を頼んだことがありました。しかし息子は何度もドタキャンを繰り返したのです。
一番つらかったのは、先生が玄関で待ってくれているのに、息子が部屋から出てこなかった日です。ドアの前で「先生来てるよ」と声をかけると、中から「知らん。行くって言ってない」と返ってくる。先生に「すみません、今日は体調が……」と電話する私の声は毎回震えていました。月2万円の授業料を払いながら、半分以上休む。お金の問題以上に、先生の時間を奪っている罪悪感が重かった。
別の日には、もっとひどいことがありました。家庭教師の先生がオンラインで画面の向こうに座っているのに、息子は部屋のドアにバリケードを作って最後まで開けなかったのです。先生は3時間待ってくれました。3時間です。申し訳なさで頭が真っ白になりました。先生に電話で何度も謝り、その月で家庭教師は打ち切りました。
キャンセルしてもお金は払っていましたが、それ以上に申し訳なかったのは、わざわざ予定を空けてくれた先生に迷惑をかけていたことです。「今日は気分が乗らないから無理」——起立性調節障害や気分の波がある息子には、決まった時間に誰かと向き合うこと自体が難しかった。
オンラインでも同じことが起きるのは目に見えていました。
家庭教師を諦めた日、布団の中で「じゃあ、誰がこの子の勉強を見るんだ」と自分に問いかけました。塾は入れない、家庭教師は続かない、学校にも行けない。八方塞がりの中で、「この子はもう勉強できないまま大人になるのかもしれない」という考えが頭をよぎって、目の奥が熱くなりました。でも朝になると、「まだ試していない方法がある」と思い直す自分がいた。諦めの悪い性格が、あの時ばかりは救いでした。
理由③|費用が高い割にまたキャンセルする可能性
オンライン家庭教師の相場は月1万円〜3万円程度。1対1の指導なのでそれなりの費用がかかります。
シングルマザーの限られた教育費の中で、「またドタキャンするかもしれない」と分かっていてこの金額を払う勇気がなかったのが正直なところです。
代わりに選んだのは進研ゼミ
最終的に選んだのは、月約8,000円の進研ゼミでした。進研ゼミを選んだ理由は——
進研ゼミのタブレットを息子に渡した日。最初は「また何か始めるの?」と冷めた目で見ていた息子が、数学の問題を解き始めたら止まらなくなり、気づけば1時間近くタブレットに向かっていた。「誰にも見られていない」という安心感が、この子には必要だったんだと気づいた瞬間でした。
- 先生と顔を合わせなくていい:タブレットに向かうだけなので人的プレッシャーがない
- ドタキャンの概念がない:いつやっても、やらなくても、誰にも迷惑をかけない
- 費用が安い:月8,000円程度で、家庭教師の3分の1以下
- 自分のペースでできる:体調のいい午後に集中してやるスタイルが息子に合っていた
別の記事でも書きましたが(塾に行けない中学生の勉強法比較)、塾・家庭教師・独学・自宅学習を全部検討した結果、息子に合っていたのは進研ゼミでした。
私の場合——家庭教師の先生が3時間待ってくれた日のことは、今思い出しても申し訳なくて。あの経験があるから、「また誰かに迷惑をかけるかもしれない」という不安で、オンライン家庭教師にも踏み切れなかった。
オンライン家庭教師が合う子、自宅学習が合う子
オンライン家庭教師を否定したいわけではありません。お子さんのタイプによって合う方法は違います。
オンライン家庭教師が合うタイプ:
- 分からないことをすぐ質問したい子
- 誰かに見てもらっている方がやる気が出る子
- 決まった時間に約束を守れる子
自宅学習が合うタイプ:
- 人に見られるのが苦手な子
- 体調の波があり、決まった時間に取り組めない子
- 自分のペースで黙々とやりたい子
- 干渉されるのを嫌がる子
息子はまさに後者のタイプでした。お子さんがどちらのタイプか分からない場合は、まずタブレット教材の無料体験から試してみるのがおすすめです。
振り返ると、家庭教師を選ばなかったことは「失敗」ではなく、「息子に合うものを見つけるための過程」でした。塾がダメ、家庭教師もダメ。そのたびに落ち込みましたが、一つずつ消去法で進んだ結果、自宅学習という答えにたどり着けた。お子さんに合う勉強法が一発で見つかることの方が珍しいと思います。「この方法がダメだった」は、「この子に合う方法が一つ分かった」ということ。そう考えると、遠回りした時間も無駄ではなかったと今は思えます。
みっこの本音——「人に教わる」が合わない子もいる
塾も家庭教師もダメだった時、「じゃあ誰がこの子に勉強を教えるの?」と途方に暮れました。でも答えは「人間じゃなくてもいい」だった。AIなら息子は怒らないし、ドタキャンもない。人に教わることが合わない子には、タブレット教材という道があります。うちがそうだったから。
- 不登校の息子にオンライン家庭教師を選ばなかった3つの理由
- 代わりに選んだのは通信講座(進研ゼミ)
- オンライン家庭教師が合う子、自宅学習が合う子


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