「すららって不登校の子に本当に向いているの?」「無学年式ってどういうこと?」
すららは、不登校や学習の遅れがある子ども向けに設計された数少ない通信講座です。
この記事では、不登校の中学生の母親としてすららを検討しながらも最終的に進研ゼミを選んだ理由と、実際にすららを使っている友人のお子さんの話を交えて、すららの特徴・メリット・デメリットを解説します。
すららとは?|不登校の子に注目される「無学年式」オンライン教材
すららは、学年に関係なく、わからないところまで戻って学べる「無学年式」のオンライン学習教材です。不登校の子どもの利用者が多いことでも知られており、文部科学省の「出席扱い制度」に対応している点でも注目されています。
我が家では最終的に進研ゼミを選びましたが(進研ゼミのレビュー/スタディサプリのレビュー)、すららも候補として真剣に検討しました。結果的にすららは選びませんでしたが、友人の子どもがすららを使っていて「楽しそうに学んでいる」と聞いており、良い教材であることは間違いないと感じています。その上で、なぜ我が家はすららを選ばなかったのかを正直にお伝えします。
すららが不登校の子に向いている3つの理由
1. 出席扱い制度に対応している
不登校の親にとって最大の関心事のひとつが「出席日数」です。すららは文科省の通知に基づき、自宅学習を学校の出席扱いにできる仕組みを持っています。
具体的には、すららの学習記録を学校に提出し、校長の承認を得ることで出席としてカウントされます。内申点への影響を考えると、これは非常に大きなメリットです。
2. 無学年式だから「わからない」まで戻れる
不登校の子の最大の課題は学習の空白期間です。中2の子が中1の分数でつまずいていることも珍しくありません。すららは学年の壁がないので、小学校の内容まで遡って学び直せます。
スタディサプリも学年フリーですが、すららはAIが理解度を判定して自動的に戻るべき単元を提示してくれる点が違います。「どこからやり直せばいいかわからない」という子には、この自動判定が助けになります。
3. 専任コーチがつく
すららには「すららコーチ」と呼ばれる専任の学習アドバイザーがつきます。学習計画の作成、進捗の確認、保護者への報告をしてくれます。
不登校の子は「何をどこからやればいいかわからない」状態になりがちです。親が学習管理をしなくていいというのは、精神的に追い詰められているシングルマザーにとって本当にありがたい仕組みだと思います。
中学受験の3年間と私立中学・塾代を合わせて4年間で400万円以上を教育費に費やした末に不登校になり、教育そのものに絶望しかけていた時期がありました。それでも息子の将来のために学習を続けさせたい——でもシングルマザーの私には、仕事をしながら1人で息子の学習計画を立て、進捗を管理し、モチベーションを保たせるという作業が本当に孤独でした。夫がいれば相談できたかもしれない。でも私は全部1人で抱えるしかなかった。すららのコーチ制度は、そんな「孤独な学習管理」から親を解放してくれる仕組みだと思います。
ただし正直に言うと、我が家はすららを検討した結果、最終的には進研ゼミを選びました。この「担任つき」という仕組みが息子には合わないと判断したのが理由のひとつです。息子は分からないことを人に質問したり、誰かに干渉されるのを極端に嫌がるタイプだったんです。「知らない人に自分の勉強のことを言われたくない」——不登校で大人への不信感が強かった時期の息子には、コーチの存在がプレッシャーになると感じました。
一方で、友人の子どもはすららのコーチに学習計画を立ててもらい、「誰かが見てくれている安心感がある」と前向きに取り組んでいると聞きました。逆に言えば、お子さんが「誰かに見守ってほしい」タイプなら、すららのコーチ制度は本当に心強いと思います。お子さんの性格に合うかどうかが選ぶポイントです。
我が家がすららを選ばなかった理由
すららの特徴を調べれば調べるほど、不登校の子に向いている教材だと感じました。それでも最終的に進研ゼミを選んだのには、いくつかの理由があります。
1. 大手の安心感を優先した
正直に言えば、進研ゼミの方が圧倒的に知名度がありました。私自身、幼稚園の時に息子に進研ゼミを取っていたこともあり、親近感と安心感がありました。すららは不登校支援に特化している良い教材だと頭では理解していましたが、「もし何か問題が起きた時に、きちんと対処してもらえるだろうか」という漠然とした不安がぬぐえなかったのが本音です。
シングルマザーで頼れる人がいない状況では、「困った時に大手なら安心」という気持ちが大きかったのだと思います。
2. コーチ制度が息子に合わないと判断した
前述の通り、息子は他人に干渉されることを極端に嫌がるタイプでした。不登校になってから大人への不信感が特に強くなっていた時期で、「知らない人に自分の勉強のことを言われたくない」という気持ちが強かった。すららのコーチ制度は手厚いサポートですが、息子にはプレッシャーになると判断しました。
3. 費用面の差
すららは月8,000円〜10,000円台、進研ゼミは月6,000円台。月々の差は数千円ですが、シングルマザーの家計ではこの差も大きかったです。塾で月4万円を払っていた時期に比べればどちらも安いですが、起立性調節障害で塾を半分休んでいた経験から、教育費に対してかなり慎重になっていました。
すららのデメリット|一般的な評判から見た弱点
1. 料金が高め
すららの月額料金は3教科で月8,228円〜、5教科で月10,978円〜(税込)。入会金も別途かかります。スタディサプリの月2,178円、進研ゼミの月6,000円台と比べると、通信講座の中では高い部類です。
ただし、専任コーチ付き・出席扱い対応・無学年式という付加価値を考えると、塾(月3〜5万円)よりは圧倒的に安いとも言えます。
我が家の場合、中学受験の3年間と私立中学・塾代を合わせると4年間で400万円以上を教育費に費やしていました。それが息子の不登校で全て水の泡になったと感じた時期があり、教育にお金をかけること自体に恐怖を感じるようになっていたんです。
塾に通わせていた時期は月4万円ほどかかっていましたが、起立性調節障害で半分近く休んでいた。シングルマザーの家計で月4万円を払い続けるだけでも不安なのに、その半分が無駄になっている状況は精神的にもきつかった。だからこそ通信講座の「月1万円前後で、休んでも損にならない」という価格帯に救われました。すららの月8,000〜10,000円は通信講座の中では高いですが、塾代4万円+半分欠席の状況を考えれば十分に価値のある金額です。
2. 教材のデザインがやや古い
キャラクターが対話形式で教えてくれるアニメーション授業ですが、口コミを見ると「スマイルゼミやスタディサプリと比べるとビジュアルがやや古い」という声があります。見た目を重視する子は「ダサい」と感じるかもしれません。
ただし、友人によると子どもは使い続けるうちに慣れて、アニメーションのキャラクターに愛着が湧いてくるようです。
3. 難関校受験には物足りない
すららは基礎〜標準レベルの学力定着に強い教材です。偏差値60以上の高校を目指す場合は、応用問題や発展内容が不足します。難関校志望なら、Z会や塾との併用が必要です。
出席扱い制度を使うには?
💡 出席扱いの申請手順と担任との交渉のコツ
すららで出席扱いを認めてもらうための手順と交渉のコツはこちらの記事にまとめています。
すららが向いている子・向いていない子
向いている子
- 出席扱い制度を利用したい
- 学習の遅れが大きく、どこから始めればいいかわからない
- 親が学習管理する余裕がない
- 基礎からじっくり固めたい
- コーチに見守ってもらいたいタイプの子
向いていない子(我が家のケース)
- 他人に干渉されるのを嫌がる子
- 費用をできるだけ抑えたい
- 難関校を目指している
- 映像授業(人の講師)のほうが理解しやすい
- 自分で計画を立てて進められる(コーチ不要)
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友人の子どもがすららを使って感じていること
我が家はすららを選びませんでしたが、友人の子ども(中学2年・不登校)がすららを使っています。友人から聞いた話をいくつか紹介します。
- 「無学年式のおかげで小学校の算数まで戻れたのが良かった。塾だと恥ずかしくて聞けないところも自分のペースで復習できている」
- 「すららコーチが週に1回連絡をくれるので、親が勉強のことを言わなくて済むようになった」
- 「アニメーションの授業がゲーム感覚で楽しいらしく、嫌がらずに続けている」
- 「出席扱いの申請を学校にしたら認めてもらえて、内申点の心配が少し減った」
友人は「子どもが自分から机に向かうようになった」と喜んでいました。すららが合う子にとっては、本当に良い教材なのだと思います。
まとめ|すららは不登校に特化した良い教材。ただし子どもとの相性が大切
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 不登校への適性 | ★★★★★ |
| 出席扱い対応 | ★★★★★ |
| 学び直しのしやすさ | ★★★★★ |
| コスパ | ★★★☆☆ |
| 教材の見た目・UI | ★★★☆☆ |
| 難関校対応 | ★★☆☆☆ |
すららは不登校の子への対応に最も特化した通信講座と言えます。我が家は息子の性格や大手への安心感から進研ゼミを選びましたが、友人の子どもはすららで楽しく学べていると聞いており、合う子にとっては最高の選択肢です。
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無学年式がADHDの子に特に合う理由
すららの無学年式は、ADHDの特性がある子にとって特に大きなメリットがあると言われています。学年の枠にとらわれず、分からなくなったところまで自由に戻れるため、学習の空白を効率よく埋められます。
💡 ADHDの子にすららが向いている理由
ADHDの中学生にすららが向いている理由について詳しくはこちらの記事で解説しています。


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