「中1の勉強が全然わからない。今さらやり直せるの?」
不登校や長期の勉強ブランクがある中学生にとって、「どこからやり直せばいいかわからない」のが最大の壁です。
この記事では、中1の内容からやり直せる通信講座を紹介しながら、最近のAI学習がどこまで使えるのか、実体験をもとにお伝えします。
「やり直し」が必要な子の特徴
以下に当てはまるなら、中1からの総復習が必要です。
- 不登校で1年以上勉強が止まっている
- 英語のbe動詞・一般動詞の区別がつかない
- 数学の正負の数・文字式でつまずいている
- 学校の授業を聞いても何を言っているかわからない
- テストで平均点の半分も取れない
我が家の息子はまさにこの状態でした。中1の途中から不登校になり、中3の夏まで勉強がほぼストップ。塾の入塾テストでは英語10点台。「中1からやり直さないと、何も始まらない」という状況でした。
不思議なことに、すっかり勉強意欲をなくした息子にも「本気でやる気になって集中すれば、良い高校に行ける」という自信は残っていました。中学受験で死に物狂いで頑張り、難関校に合格した成功体験があったからです。「自分は勉強ができない子だ」と言いながらも、心の奥では「本気を出せばできるはず」と信じていた。私からすれば中学受験は失敗だったと思っていましたが、頑張り抜いた経験は息子の中で大きな自信の種火になっていたのです。
でも現実は厳しく、友達が通っている集団塾を3つ受けましたが、すべて英語で不合格。「次こそ合格できた?」と期待の目で結果を聞いてくる息子に不合格を告げるのが本当につらかった。最後に受けた少人数の塾でも「まず半年間、個別塾で英語の基礎を固めてから」と言われ、息子は「個別塾に通うなら諦める…」と落胆していました。塾にすら居場所がないという現実が、通信講座での「やり直し」に目を向けるきっかけになったのです。
AI学習で何が変わったのか
最近の通信講座に搭載されている「AI学習機能」は、かつての通信講座とは別物です。
AI学習の仕組み
- 診断テスト:最初にテストを受けて、現在の理解度を測定
- 苦手分析:AIがどの単元が弱いかを自動で特定
- さかのぼり学習:必要なところまで自動で戻って、基礎から再学習
- 定着確認:理解できたかをAIが確認し、次のステップへ
つまり、「何からやればいいかわからない」という問題をAIが解決してくれるんです。
息子には起立性調節障害があり、午前中はほとんど頭が働きません。学校に行けた日でも授業中はほぼ居眠り。塾に通っても夕方に眠くなり休みがちで、「学校でも塾でも勉強が頭に入らない」状態が続いていました。もともと中学受験で難関校に受かるだけの地頭は持っていたのに、得意だったはずの数学で平均点が取れなくなり、英語は10点台。周りにどんどん差をつけられていく焦りは親子ともに感じていましたが、起立性調節障害の子に「頑張れ」は通用しません。体が動かないのだから。AI学習の「自分のペースで、調子の良い時間に」という仕組みは、そんな息子にとって唯一の光でした。
実際に息子が体験したこと
進研ゼミのタブレット学習を始めた時、最初の診断テストで英語は「中1の基礎からやり直し」と判定されました。
「こんな簡単なところから?」と最初は思いましたが、実際にやってみるとbe動詞と一般動詞の使い分けすらあやふや。基礎が抜けていたことを息子自身が実感しました。
AIが出す問題は、間違えた問題の類題を繰り返し出してくれるので、自然と弱点が克服されていく感覚がありました。
中1からやり直せる通信講座を比較
| サービス名 | さかのぼり学習 | AI機能 | 月額(税込目安) |
|---|---|---|---|
| 進研ゼミ中学講座 | ◎ 中1まで戻れる | ◎ AI学習プラン自動作成 | 約6,500〜7,500円 |
| スマイルゼミ | ◎ 学年を超えて復習可能 | ◎ 個別最適プログラム | 約7,500〜8,500円 |
| スタディサプリ | ◎ 小4〜高3まで見放題 | ○ 動画中心(AI分析は限定的) | 約2,178円 |
| Z会 | ○ オープンカリキュラムで対応 | ◎ AI診断+添削指導 | 約8,000〜10,000円 |
コスト最優先なら
スタディサプリが月2,178円と圧倒的に安い。ただしAI分析機能は限定的で、自分で計画を立てる必要があります。
AI学習の質で選ぶなら
進研ゼミまたはスマイルゼミ。AIが苦手を自動分析してくれるので、「何からやればいいかわからない」子に最適です。
難関校を目指すなら
Z会。基礎からのやり直しもできますが、どちらかというと基礎がある程度できている子向けです。
AI学習の「限界」も知っておこう
AI学習は万能ではありません。注意点もあります。
- やる気がゼロだと意味がない:AIは問題を出してくれますが、タブレットを開くのは本人。最低限の「やってみよう」という気持ちは必要です
- 記述力は鍛えにくい:タブレット学習は選択問題が中心。国語の記述や英作文は、紙に書く練習も併用した方がいいです
- 質問への対応はサービスによって差がある:AIチャットで質問できるサービスもあれば、できないサービスもあります
振り返ると、中学受験の3年間で300万円以上、そこから私立中学の学費と塾代を合わせて4年間で400万円以上を教育資金に注ぎ込んでいました。シングルマザーとしてがむしゃらに働いて貯めたお金です。息子が幸せになるならと惜しまなかった。でも息子は不登校になり、当時の私は「全部が無駄になった」と思ってしまいました。教育にお金をかけることが正解だと信じていたのに、大金をかけて逆に息子を追い詰めてしまった――その絶望感から、教育そのものを諦めかけていました。そんな時に出会ったのが月数千円の通信講座。高額な投資をしなくても、子どもに合った学び方さえ見つかれば、やり直しはできる。400万円の失敗を経て、ようやくそのことに気づけたのです。
まとめ:AI学習は「やり直し」の最強ツール
中1から勉強をやり直すのは、独学では本当に難しい。でも、AIが「どこからやり直すか」を自動で判断してくれる通信講座なら、効率よく遅れを取り戻せます。
息子は中3の夏からやり直して、約1年で高校合格まで追いつきました。「今さら」なんてことはありません。
ADHDの特性で授業についていけなかった子のやり直しに通信講座が最適な理由
息子はADHD不注意型のグレーゾーンで、授業中にぼーっとしてしまい、気づいたら板書が進んでいた──ということが日常茶飯事でした。本人に悪気はないのに「聞いていない」と注意され、やがて教室に行くこと自体がつらくなっていきました。
私は医師の家庭で「授業をちゃんと聞けば理解できるはず」という前提で育ちました。しかし息子を見ていて、注意を持続すること自体が難しい子にとって、一斉授業は情報が素通りしてしまう環境だと気づいたのです。
通信講座でのやり直し学習が合っていたのは、次の点です。
- 分からないところまで自由に戻れる──無学年式の教材なら小学校範囲にも遡れる
- 動画を一時停止・巻き戻しできる──聞き逃しても何度でも確認できる
- 自分のペースで進められる──過集中モードの日にまとめて進め、調子が悪い日は休める
- 「授業についていけない自分」を感じなくて済む──周囲の目がないぶん、素直に基礎から取り組める
ADHDの特性で学習の遅れが出ている子にとって、やり直しは「もう一度授業を受ける」ことではなく、自分に合ったペースとツールで学び直すことが大切です。


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