不登校でも友達はできる|オンラインゲームが繋いだ息子の人間関係

記事ID:906 不登校でも友達はできる アイキャッチ(caseE版) 不登校の悩みと向き合い方

不登校の子を持つ親として、一番心配だったことの一つが「この子は友達がいなくなるのではないか」ということでした。

学校に行かなければ同級生と会わない。会わなければ関係は薄れていく。社会性が育たないのではないか——そんな不安がずっとありました。

でも結果的に、息子は不登校の間もオンラインで友達と繋がり続け、学校に戻った時にはすぐに仲間に溶け込んでいきました

不登校中の息子の社会生活|オンラインゲームが居場所だった

不登校になった息子が毎日やっていたのは、オンラインゲームでした。

正直に言うと、最初の頃はゲームをしている息子を認められませんでした。学校にも行かず、勉強もせず、1日中ヘッドセットをつけて画面に向かっている。「いい加減にしなさい」「ゲームばっかりして何になるの」——何度そう言いかけたか分かりません。世の中の「不登校の親」の記事には「見守りましょう」と書いてある。でも見守るって、こういうことなのだろうか。毎日ゲームをしている息子を黙って見ていることが「見守る」なのだろうか。私の中で「ゲーム=悪」という思い込みがずっとありました。

でもある時気づいたのです。よく見ると息子は友達と通話しながら一緒にプレイしていました。

ある夜、息子の部屋から笑い声が聞こえてきました。不登校になってから初めて聞く、声を上げて笑う息子の声。ドア越しに耳を澄ますと、「お前下手すぎやろ!」「うるさい、お前が囮になれ」と友達とふざけ合っている。胸が熱くなりました。学校には行けなくても、この子はちゃんと誰かと繋がっている。その事実だけで、あの夜は安心して眠れました。

友達の友達も参加できるタイプのゲームだったようで、直接会ったことはないけれど親近感のある仲間が増えていきました。学校には行けなくても、オンラインの中に息子の居場所はちゃんとあったのです。

同じ経験をされている方に伝えたいことがあります。私は「ゲームをやめさせなければ」とずっと思っていました。でもあの時もしゲームを取り上げていたら、息子は誰とも繋がれないまま部屋に閉じこもっていたかもしれない。ゲームは息子にとって友達との命綱だったのです。リアルで誰にも会えない日々の中で、画面の向こうに「お前も来いよ」と声をかけてくれる友達がいる。その事実がどれだけ息子を支えていたか——私が気づいたのは、ずいぶん後のことでした。

ある日、親戚がVRヘッドセットを貸してくれました。息子と一緒に恐る恐る試してみたら——2人で声を上げて笑っていました。何年ぶりだろう、こんなに一緒に笑ったのは。ゲームという「道具」がなければ繋がれない親子関係が情けないと一瞬思いましたが、繋がれるなら何だっていい。そう思い直しました。

スマホ依存との向き合い方についてはこちら

私の場合——「ゲームばっかりして」と怒りたい気持ちを飲み込むのが毎日の修行でした。飲み込めなかった日もある。でも飲み込んだ日の方が多かったから、息子の友達は残ってくれたのかもしれない。

学校に戻った時——オンラインの仲間とリアルで再会

2学期に息子が少しずつ学校に通い始めた時、驚いたことがありました。オンラインゲームで仲良くなっていた子たちと学校で対面し、すぐに打ち解けていたのです。

2学期の始業式の日。「じゃあ行ってくるわ」と玄関を出た息子が、5分後にLINEを送ってきました。「ゲームの〇〇くん普通にいてウケる」——たった一文でしたが、既読をつけた私はキッチンでじっと画面を見つめていました。オンラインで繋がっていた友達と教室で再会したんだ。1年間の空白を、この子たちは一瞬で埋めてくれた。

もともと友達付き合いが上手なタイプだった息子。通い始めるとみるみる友達は増えていきました。

ただし、私立中学校から公立中学校への「遊び方のギャップ」はあった

一つだけ息子が戸惑っていたことがあります。それは遊び方の違いです。

私立中学校の友達とはカラオケやラウンドワン、テーマパークなど、お金を使って遊ぶのが当たり前でした。一方、公立中学校の友達は公園でサッカーをしたり、ポケモンカードで遊んだり。

一度華やかな遊びを覚えてしまった息子にとって、公立中学校の遊び方は物足りなく感じてしまったようです。これは私立中学校から公立中学校に転校した子にはよくあるギャップらしく、息子だけの話ではないようです。

息子の人間関係で心配だったこと

不登校そのものが社会性に悪影響を与えたかというと、息子の場合はそうでもなかったと思います。友達を作る力は元々ありましたし、オンラインでの繋がりがブランクを埋めてくれました。

ただ一つ気になっていたのは、一度「合わない」と思った相手を徹底的に遮断する傾向があることです。これが性格なのか、ADHDの特性に関係するものなのかは分かりません。でも社会に出た時に困らないかという不安は、正直今もあります。

不登校のお子さんの「友達関係」が心配な親御さんへ

  • オンラインの友達も立派な人間関係です。ゲーム=悪ではありません
  • 学校に行けなくても、誰かと繋がっているなら大丈夫です
  • 復学した時に友達ができるかは、お子さんのタイミング次第。焦らないでください
  • 私立→公立への転校で遊び方のギャップがある場合は、しばらく見守ってあげてください

息子は今、高校で友達に囲まれて毎日を過ごしています。「学校に行きたいから早く寝る」と自分で布団に入る息子を見るたびに、ああ、この子はもう大丈夫だと思えます。友達に会いたいという気持ちが、起立性調節障害で乱れていた生活リズムまで変えてしまった。不登校の期間があったからこそ、友達のありがたさを人一倍分かっている子になりました。

みっこの本音——ゲームに救われた親子

まさかゲームに感謝する日が来るとは思わなかった。でもあの頃、ゲームがなかったら息子は誰とも繋がれなかったと思います。ヘッドセットの向こうで笑ってる息子の声を聞くたびに、「この子はまだ大丈夫だ」ってホッとしていた。あのホッとした瞬間が、私の支えでもあったんだなぁ。

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この記事のポイント
  • 不登校中の息子の社会生活
  • 学校に戻った時——オンラインの仲間とリアルで再会
  • ただし、私立中学校から公立中学校への「遊び方のギャップ」はあった
  • 息子の人間関係で心配だったこと
  • 不登校のお子さんの「友達関係」が心配な親御さんへ
同じ悩みを抱える方に、少しでも届きますように。
不登校の悩みと向き合い方
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みっこ
この記事を書いた人

シングルマザーとして、不登校・起立性調節障害・ADHDの息子と歩んできました。中3の4月に始めた通信講座(進研ゼミ)をきっかけに、約1年後に高校合格。同じように悩んでいる親御さんに「あなただけじゃないよ」と伝えたくてこのサイトを作りました。

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